怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

妻に頼まれたCDラックの整理をする。なにしろ数が多いし狭いし大変なのだが、ゴチャゴチャグチャグチャしていた現状をなんとかしないといけないのはわかってた。見栄えだけでなく、どこにあるのかわからない事もあったので、これじゃいけないと。いざやると買った記憶貰った記憶のないものも出てきたし。ただ、本来なら相当数を処分しないといけないというのが本筋。それも考えないといけない。実際、今後聞くことの無さそうなCDは幾つもあった。お金じゃなくてスペースのために持っていかないとなあ。それに、本当に聞きたいとまで思わないような音楽はもう聞かなくてもいい。聞きたいものだけ持っていればいい。
そういうことをしてたらあっという間に夕方。せっかく行くなら寄るべき場所はいくつかあるけど、行けばお金を使ってしまうことだし、もったいないけどライブのためだけに京都往復になった。
三条大橋の下では誰かがメタルパーカッションのパフォーマンスをしている。結構聞かせる奴で、僕も足を止めたが、みんな橋の上から聞くので投げ銭にならない。足を止めてる人がたくさんいることも目に入ってないだろう。ちょっともったいない。
高瀬川は桜が咲いている。通勤経路の桜はこんなに咲いてなかったはずだが、世間はもう花見なのか。僕はいわゆる花見というものにはあまり興味がなくて、こうして咲いている花をしばらく眺めるのが好きだけど、妻は行きたがるだろう。どこかで時間を作ろう。
アバンギルドに入ると、ちょうどミラーボールズのお二人がいて、簡単に挨拶。心の準備がない割には、レコード会社変わってよかったとか言えたので、よほど実感があるんだろう。
チャイを飲みながら開演待ち。たっぷりサイズだから砂糖は6g全部入れて、あえて全部は溶かさずに底にジャリジャリ残るようにしたら、この最後の砂糖がまた美味かった。いろいろ工夫してみるものだ。
最初は黒岩あすか。完全にソロでのライブは何ヶ月ぶりだろう。1月はバンドオンリーだったかな。ステージに黒岩さん一人しかいない、という孤独感はアバンギルドの大ぶりのステージで増幅され、絞り出されるような歌が聞こえる。一番初めにはピアノのインストという言葉は似合わないか。思いのたけをぶつけるようなピアノを弾いていた。音はおとなしいけれども、実はかなりガツンとした、感情をこめた音楽なのではないかと思う。黒岩さんの音楽はいつもそうで、囁くような声にも血が滲んでいる。
後半はギターの鳴りがちょっと気になったけど、あれはPAさん対応できなかったかな。
そしてミラーボールズ。よく考えると2人の子どもを育てる夫婦なのだが、ステージではそんなことは全く感じられない。仲は良さそうだが、生き生きと舞うようにギターを弾き、叫ぶ。大好きな右目左目で森さんが叱られてたけど、失敗してもすごくいい曲だと思う。聞き惚れてしまう。
最後が見汐麻衣トリオ。池部さんというより墓場さんなのだが、この池部さんが実に堂々とベースでバンドを支えている。そしてピアノの野田さんは美しい首筋を見せながら、柔らかいピアノとコーラスで光を見せる。正直なところ、トリオの一員としてより、ソロでのライブを見てみたいほど。見汐さんは「溺れる魚」で見せるようなギターと声が真骨頂だろうと思うのだが、本人の意向はMANNERSなどでもわかる通りそうした方向にはないようで、後半に至ってはギターを置いてハンドマイク。以前より声が少し苦しくなったこともあり、僕はむしろギタープレイを望んでいるのだが。見汐さんの音楽はずっと好きだけど、正直に言えば埋火解散前の音楽に回帰してほしいのが正直なところだが、まあでも好きなことやるのも当然なので、しょうがないんだけど。
終演後、気になってたミラーボールズのランチトートと黒岩さんのライブ盤を購入。ライブ盤に僕が描かれているのをうれしく、誇らしく思う。
帰宅してうどんをゆでて食べた。