怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

連日の京都。開演が早いので昼すぎには出たのだが、なんだかんだと結局京都芸術センターに割ける時間はわずかになってしまった。いかんいかん。
小出麻代・越野潤「生業 ふるまい チューニング」を少しだけ見て、会期が今日までのキム・ジェウォン個展を見る。これはいい。日本での滞在制作ということで日本家屋をモチーフにしているが、実は日本家屋の残る地域で育ったということで、その距離感は独特だ。異物への礼賛や憧憬といったありきたりなものではない。自分の一部でもある外国文化という複雑さが見て取れる。展示が禅を感じさせるところなどは李禹煥との共通性も感じる。展示の脇に置かれたアーティストブックは、村上春樹の文庫本に描き込まれたドローイングもあり、それがまた束芋の生々しさを想起させるもので、非常に良かった。
磔磔へ行ってみると、もちろんスタンディングで椅子は食事用に少数出ているだけだったが、辛うじて脇のベンチを確保、5時間の長丁場を椅子なしは無理。無理なら来るなってとこだけど来てしまったのはなにしろこの顔ぶれだから。
というkyoto succession vol.zero。FM局がスポンサーについてなければ2500円なんてありえないわけで、ありがたやありがたや。まあパーソナリティのトークやアーティストインタビューもあるとは思ってなかったけど。ライブはライブで立て続けにやってほしいんだけど、まあスポンサー様なので文句はないです。
CASIOトルコ温泉は悪童さながらのライブで、トップバッターにはこれしかない。ファンとまでは言えないとしても、こういうイベントではぜひ見たいバンド。
次のバレーボウイズは、やはり倉庫やKBSホールよりライブハウスが似合う。本領発揮して生き生きと歌い上げる。魅力を再確認できた。
三番目がmei ehara。今までそんなに魅力を感じることがなかったけど、バレーボウイズとキイチビールの間という順番はぴったりで、熱くなった空気を爽やかにしてくれる清涼剤。立ち居振る舞いもお嬢さんめいて、この中に入れたのは慧眼だと思う。今までで一番のmei eharaだった。
キイチビール&ザ・ホーリーティッツは初見。これが結構よかった。いなたい、というわかったようなわからないような言葉がぴったり似合う。チャラチャラしてるようで誠実で、特にローザ・ルクセンブルグの「橋の下」は素晴らしかった。やるじゃん。
最後がトリプルファイヤー。ライブはかなり久しぶりで、アルバムも最近のは買ってないから知らない曲も多い。ソリッドなバンドサウンドはもちろん相変わらずいい。リリックは、どうだろう、最近の曲はちょっと平凡な気はする。
まあとにかく満足。それは間違いない。
吉野家で牛丼を食べて帰宅。外国人の観光客がたくさんいて外国人の店員がアップアップで、なかなか楽しかった。