怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

午後から二人で京都へ。妻がマルイで買い物をするというその隙にちょっと寺町の古本屋に寄る。僕からするとあの風格ある建物、目抜きの立地はいまだに阪急百貨店なのだが。
数年ぶりのその古本屋、小さいが美術書に強いところなので期待しながらも特に興味を引くものはなく、時間もないから引き上げようとした時、目に入ったのが「血と薔薇」の1〜3。御影かどこかの古本屋で、店主が亡くなり閉店処分で見かけたことがあり悩んだのだが、半値でもたしか6千円ほどだったと思う。当時の自分には荷が重くあきらめたのだが、その後買った文庫版は、あのサイズでは味わいがなく、多少頑張ってもあの時買うべきだったとずっと後悔していた。古本屋で見かけることもなかった。それがなんと4千円。見かけたというだけでもすごいのに、その価格ならもう買うしかない。妻と一緒だとよく財布を持たずに行動するのに、今日はしっかり持っていたのもラッキー。あとはオリジナルか復元版かだが、念のため確認させてもらった。いそいそ買ってる僕に「昔は高かったねえ」と声をかけてくれたお婆さん、今の相場はこんなもんなのかもしれないが、それにしたってうれしい。大喜びで店を出て磔磔に急いだ。
豪華な出演陣だが出足が悪く、おかげで決して整理番号のよくない僕らがきちんと座れた。ありがたいことだ。今日は座って聴きたいし、長めなのでなおさら。
最初はもちろん台風クラブ。個人的には声質が苦手なのだが、ドラムは好みだ。
次が吉田省念バンド。ラジオを持って登場のスタイル、ムジカでもやってたがすごくいい。芸達者が揃ってて息が合ってて、そしてトークも谷氏が受け役になれているので噛み合う。この編成は完成されていると思う。
最後が中川敬リクオ。このデュオを見るのは何年ぶりかになるけど、なにしろ気があうし話がうまいから飽きない。かなり味の濃い二人なのでほどほどの持ち時間がいいなととか思ってた割にはあっという間に1時間半くらい経っているから不思議だ。満足感いっぱい。
帰り、二人で夕食の協議をしたが決まらずに家に着き、冷凍食品を食べた。まあそれはそれでいいか。