怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

仕事を終えて走るように京都へ。押してればもしかしてラスト1曲くらいは、と思っていた笹口ソロは間に合わず。残念だ。
百長、花柄ランタン、くちなし、と進んで最後は笹口騒音&ニューオリンピックス。東京駅なんてやってるけど、音楽としてはうみのてとは全く違う。太平洋とも違う。プログレ、といえば一番通りはいいんだろうが、そういうわけでもない。しかしわかりにくいかといえばそれも違う。笹口さんは常に情動を持ち続けてきた人だと思う。その情動はいい方向にばかり働くのではなくわバンドの解散にもつながっているけれども、でもその情動は今このニューオリンピックスで発揮されている。笹口さんの屈折したエネルギーはこういう形で出るのがストレートで、本当に素直にロックしているのだと思う。その素直さを素直に受け止めたら、全然わかりにくくはない。これは真っ直ぐなロックンロールだと思う。本人も大満足の出来栄えだったようだし、僕もそう思う。うみのての解散については今ももったいないと思い続けているけど、ただこのニューオリンピックスをやりたい笹口さんがうみのてを続けられないのはわかる。そしてそのことを理解してくれない人たちに苛立つのもわかる。
笹口さんの露悪的な言動はときに損をしてるのだろうけど、例えば今日赤ちゃんを連れてきたお客さんにライブの音は赤ちゃんの耳に悪影響があるからと心配しケアを勧める真摯な一面はちゃんと見てればちゃんとわかる。
次はソロで来てくれるようだけど、実はその日東京にいるんだよなあ。
帰り道、残念なお知らせが。壊れかけのテープレコーダーズからドラムの44Oさん脱退。44Oさんについては、音楽的にはなくてはならない存在である一方、その情熱のあまりの軋轢もありそうだとは思っていた。だから抜けるとすれば44Oさんだという薄っすらとした予感はあったし、もっと言えば小森さんや遊佐さんは別の活動へのウェイトが高まっているのも事実だろう。年初あたりにあるかもしれないと言っていた来阪もまるっきり発表されなかったので、脱退への調整も進んでいたのだろう。
ただ、オリジナルの4人で続けてほしかった。それは僕の勝手な願いでしかないけれども、それでも。
いいライブを聞いた後でこのニュースは辛いものだったけど、オリジナルの4人での最後のライブはおそらく見ることができるだろう。それだけが救い。