怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

東京3日目

チェックアウト。悪いホテルじゃないしおっちゃんもいい人なんだけど、気分がどんよりするところもあって再訪はどうしたもんだろうか。
銀座でコインロッカーに荷物を入れ桜木町に。少し早目に行動するはずが全然うまくいかず。
少し遠いが松乃屋へ行きおろしロースカツ定食。朝っぱらからトンカツなんて食べる人がいるのかと思いきや、それなりにおっさんたちが来ているから不思議だ。まだ新米のバイトの女性が不安そうな顔で働いてるのがキュートだった。
開館直後くらいに横浜美術館で「村上隆スーパーフラット・コレクション」展。古美術から現代美術、拾い上げたようなものまで該博な審美眼。村上隆の作品についてはあまり好きではないし五百羅漢図展もよいものとは思わなかったが、しかし村上隆のコレクションは素晴らしい。個人コレクションにはB級品をつかまされたようなものも時にはあって嘆息するのだが、これは審美眼の塊のような代物。もちろんそれを買える財力もすごいのだけど。なかで奈良美智の作品にインディーズの音楽を使ったものがあり、これはうれしいだろうなと思った。そしてその音楽がまた作品にぴったりで、会場に静かに響いてるのがまたよかった。
開館から閉館まで見ていたいくらいの良展示だったけど仕方なく移動。予定よりはだいぶ遅らせたけど、それはもう当然。あと、図録も送料込3600円だったので申し込んだ。正直現物を渡されずにすんで助かった。重いんだよなあ、美術書は。
代官山の大阪王将で五目チャーハン。ライブハウスで食べれるかどうかわからないから外で食べていくのが安全だなと思い、実際入ったら食べにくい環境だったからこれでよかったみたい。
晴れたら空に豆まいてでファナ・モリーナとASA-CHANG&巡礼。楽しみにしてたASA-CHANG&巡礼は時間が短かったけれども、畳敷きに座って聞けたのはよかったかな。やはりこれは座って聞きたい。「まほう」が今回も感涙だった。
ファナ・モリーナはもう何度目かの来日になるので日本語もかなりうまくてコミュニケーションの取り方もうまい。ミュージシャン的には16時開演(ファナは16:45)のライブなんて朝っぱらもいいとこだろうから低調になりはしないかと不安はあったけど、低調どころか絶好調でめちゃくちゃ良かった。1時間余りのライブ、短いようだけどこのくらいがちょうどいいのかも。
青山でMAZEKOZE ART2。片山真理が出品してるのは障碍つながりなんだろうけど、その括りは正直どうなんだと思いつつ、アールブリュットは好きなのでそれなりに楽しく見られた。なぜか東ちずるの絵などがあったのでなんだろうと思ったら、主催団体の代表を務めてるらしい。そういう活動もやってるのね、オープニングの今日は顔見せたりしたのかなと思ったら奥の方にご本人が。元気に実務をいろいろやっていて、お飾りでもなく熱心に取り組んでいる様子。若若しく元気そうでなによりだった。それにしても東京に住んでて芸能人に気づいたことなんか数えるほどしかなかったのに、今回こうして気がつくなんて変なこともあるものだ。
ただ、アートの専門家ではないせいかキュレーション面では少しもどかしい感じもあり、一段とブラッシュアップしてほしいところ。アールブリュットはキュレーションでガラッと変わるし。
で、今回値段のついてる作品もたくさんあったんだけど、僕がいいなと思うと軒並み非売だったので見る目があるということなのかな。まあでもそういうのは値段付いてても買えないんだよなあ。
4時前にチャーハンを食べてるから空腹感もあまりなく、四谷三丁目のなか卯で和風牛丼。渋谷と同じくここでも中東系の物静かな店員さんがいた。なぜかわからないけど、僕は静かななか卯に中東系の物静かな店員さんがいるのが好きだ。
喫茶茶会記で天体レコ発。岡田拓郎 + 増渕顕史、muffin、天体。喫茶茶会記というのは初めて来たけれども、周辺の雰囲気含めとてもいい感じ。たぶん建て替えのできない土地なのでこうした雰囲気が残ってるんだろう。イベントは僕の好みのものが多いとはいえないから来たことがなかったんだろうけど、またの機会がほしいところ。
岡田+増渕は音の隙間を応答し合うような音楽。
muffinは前回バンド編成だったけど今回は弾き語り。微細な音まで生かした音像で素晴らしかった。
天体は音と音の間隔が長い、緊張感を持って奏でられるべき音楽だけど、隣の喫茶室では一般のお客さんが歓談中だからその点は残念。
終演まで見られず鍛冶橋へ。
バスに乗る。
20分前集合とのことだが10分前でも全然大丈夫そう。
季節的に荷物が少ないのと、リクライニングまで時間があるのはありがたかった。