怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

お昼から銀座方面へ。少し早いかなと思いつつもまず渋谷へ行き、マークシティQBハウスで散髪。QBは久しぶりなのだが、店はピカピカだわちょっとしたTV画面はあるわでびっくり。さらに店員さんも立ったまま来客を待ってるし応対も驚くほど丁寧。さらに髪型のアドバイスまで。そこまでやるのか1080円で。ありがたいのは確かだけど、ちょっとやり過ぎのような。もちろん仕上がりも良くて、これならずっとここに来ておくべきだったかとさえ思った。
新橋へ移動し、まず中銀カプセルタワービルへ。ユニットを積み重ねた偉容は見ててほれぼれする。しかしこれ交換するって実際には大変だぞ。中を覗くと管理人さんが頑張ってて、僕のような観光客を入れる気はなさそうだし実際マンションを部外者がうろうろするわけにはいかないので外観のみで断念。まあ一度でも見れてよかったとしよう。
そこから資生堂ギャラリー小沢剛「帰って来たペインターF」展。見た瞬間藤田嗣治とわかるペインターF。藤田の生涯をどうこうしたいわけでもないだろうし、藤田の生涯を思い起こせる程度の美術知識がある人なら特に実在の画家を当てはめる必要もないのだから、こういう引っ張り方は意味がないと思うのだけどどうだろうか。前作のドクターNも野口英世だったようだからこういう手法なんだろうと思うしかないが、しかし解せない。藤田を重ね合わせて作品を見てゆくよりも作品に登場する「ある画家」を夢想したほうが広がりがあると思うのだが。
ピンとこないまま終了し、メゾンエルメスへ。8階のフォーラムではローラン・グラッソ「Soleil Noir」展。まず屏風のような衝立がずらりと並ぶ展示場の異様さにしびれる。そこにネオンや鏡、古来の云々という設定の立像あり。日本の歴史に西洋が浸食するような作品は不気味でもありオカルティックでもある。相当特殊な感性の持ち主ではないかと思われるのだが、いったいどんな人なのだろう。メゾンエルメスフォーラムの展示は僕には難しすぎて消化できないことが多かったのだが、この展示は腑に落ちそうでわだかまるというところで、僕の求めるアートの良さがあった。わかりすぎてはつまらないしわからなくてもちょっと困る。
ギャラリー小柳へ寄り佐藤允「MAN」展。微妙に好みに合わない、無印良品でスタッキングシェルフについて少々質問し、なんかこのあたりの雰囲気って東京って感じだなと思う。
大戸屋へ入って夕食。
丸の内ハウスで「GOKITA HOUSE」展。
思いのほか時間が無くなってしまい急いで六本木へ行き、ギャラリーMoMoの尾花賢一展。急いだせいで落ち着かずしっかり見れないのが残念。ご主人と少し話したが、美術への愛情を感じさせるよい人で、こういうギャラリーから作品を買いたいものだと思う。どうしよう。
Super Deluxeへ。結構な客入りの中公演スタート。
まず田中悠美子 + メアリー・ダウマニー、そこからフェードインして森重靖宗 + キャル ライアル + )-(U||!C|< + 中山晃子 (alive painting)。セッションものは表記がごちゃごちゃしていけない。いけないのは演奏もで、どうもただ駄音を重ねてるように聞こえる。
L?K?O + SIN:NED + 牧野貴 (Film Works) 。これは牧野さんの「Space Noise」をフィーチャーしたセッションで、いわば映画音楽を即興するという試み。緊張感がありいいセッションであった。これが一番良かった。
灰野敬二+大友良英。まあ悪かろうはずもないのだが、灰野さんは一昨日のほうがキレがあったかなと。良くも悪くもセッションを重ねている二人だけに、馴れというものが見え隠れするきらいはある。
終演の遅いSuper Deluxeは今日も23時終演。牧野さんの新作DVDを買うと残金は数百円に。家に帰れるのか危ぶまれたが、なんとかギリギリで帰宅。