怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

大阪に電話。ちょっとした指示を受ける。なんかやな感じだがいたしかたない。
昼前に段ボール到着。段取りよく受け取る。
チャーハンを作って食べ、外出。六本木の森美術館村上隆の五百羅漢図展。例によって係員と小競り合いをしつつ入場。前売券を持っている人がなぜにチケットを3段階でチェックされないといけないのか、全く理解できない。
のっけから大作が並ぶ館内。しかしそこから感情を揺さぶられることはない。最後のMAMで本人が語っていたように、価値を維持するにはエスカレートせざるを得ず、その必要性からこの新作群はある。そういうビジネス面から見れば村上隆のやっていることは全く正しいし成功もしている、のだが、それがアートとしての価値によるものではないことは本人が一番よくわかっているのだろう。キャプションでは「円熟期を迎えた」と書かれていたが、そうではなくてとっくにピークを過ぎて老残を迎えて久しいのだ。そしてそれを隠しビジネスとしてはむしろ隆盛を誇っていられるところに彼の才覚があるのであって、とすれば新作で構成されたこの展覧会はアートの愛好家よりビジネス書の読者が見に来るべきなのだろう。
別企画の部屋は物販会場になりMAMは村上隆のプロフィールを流し最後の部屋は休憩所。いつもは無料の音声ガイドも別料金だし、稼ぐ気満々なんだろうな、森美術館。平日なのに客多かったし、実際稼げるんでしょう。休憩所で昼寝して退出。そうそう、フィギュアは赤鬼の根付だった。残念。
ギャラリーを周遊。WAKO WORKS OF ARTのゲルハルト・リヒターとGallery MoMoの尾花賢一「In the night time」などを見る。
バーガーキングでビッグキングを食す。確かにビッグマックよりは美味いが、価格差を考えるとどうなんだろう。それにワッパーのほうが食べ甲斐がある。
SuperDeluxeへ。当日券で500円高く払うという痛恨の事態。どうして前売り予約をサボってしまうのか。怠けてるなあ。
灰野敬二ジム・オルーク+オーレン・アンバーチと石橋英子ソロ。
石橋英子はオルガンとフルートをエフェクター駆使で聞かせて、これはなかなか好きかも。ボーカルに徹するようになったもう死んだ人たちより、楽器使いで魅せてくれる方が好きだ。
灰野+オルーク+アンバーチのトリオは灰野が引っ張りオルークとアンバーチが食いついていくセッションで、さすがに息はピッタリ。これも見ごたえたっぷり。こういうのが何気なく見られるのは東京ならではなんだなと思うと淋しくなってくる。
終演後に灰野敬二のライブ会場限定盤と石橋英子のCDRを購入。散財してしまった。