怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

藤田嗣治、よしむらひらく

朝から東京国立近代美術館へ行ったのは常設の無料開館日だから。いつもありがとうございます。
今回はちょっとお客さんも多く、というのも所蔵する藤田嗣治作品を一挙公開しているから。このクラスの画家で大作含む26点だとちょっとした特別展に近いので、それがさらに無料なら行かない手はない。藤田嗣治好きというわけではない僕だって行くし、以前オランジュリー美術館で会った藤田嗣治大好きという女性もきっと行くだろう。
藤田嗣治はもちろん何度も見ているものも多いのだが、よく言われるあの乳白色はなんといってもその質感が素晴らしい。キャンバスに油彩なのに、まるで板に描いているような独特の光沢がある。好きではないと言いつつ見とれてしまう。一挙公開だからもちろん未見のものいくつもあるが、やはりというかクオリティは少し落ちる。とはいえ個展のような流れで見ると、そうした作品にも愛着はわくし意味もあるので、やはりいい試みだったなと思う。
ということでその他の作品は相当なしわ寄せを受けていて、見られる作品は数少ないのだけど、個人的には高嶺格「GOD BLESS AMERICA」をもう一度見られたのがうれしかったかな。あと東松照明とか。小企画のほうは今回ピリッとしなかった。
家に帰り、よくわからない麺類を作ってくれたので食べる。
夕方から新宿経由で高円寺へ。イルビゾンテで財布を探すのに付き合わされるが、結局決まらず。だいたい予想してた。
高円寺では僕の方がアニマル洋子につき合わせる。アーティストファイル2009と安部公房「箱舟さくら丸」「カンガルーノート」を各100円。あとでよく見るとアーティストファイルは1冊欠けているとのことだったが、100円ならまあいいでしょ。妻はその間近くの帽子屋さんに行き、ニット帽を買うとのこと。似合ってなくもないけどそれがいいのかどうかというとよくわからない。
いい時間になったのでいままで機会がなかったU-hAへ。中は聞いていた通りアフリカの仮面などがあっていい雰囲気。どこで買ったんだろ。
よしむらひらくワンマン、男前でしっかりした風貌なのに朴訥としたMCを交えながらの弾き語り。お客さんと対等な目線で、身内じゃないのに身内っぽくなってしまう流れが曲の良さを引き出してくれて魅力的だ。2時間半ほどやったけどあっという間。弾き語りだけでこれだけ聞かせてしまうのはいい曲が多いからだけでもないだろう。
終わって新しく出したCDRシングルを買い、ちょっとローカルネタをお話。
カレーを食べるつもりだったけど機会をつかめないままに結局妻の希望で松屋に。
やっぱりワンマンはいいな。