怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

リン・ルー ガイ・シャーウィン

Eくんに昨年頂いたにんにく七味をまたもらう。ありがたい。今後のことを思うといろいろ気の咎めることもあるのだが。
ポムのサンドイッチを夕食に。パンは素朴でおいしいのだが見た目を一切考慮しないサンドウィッチの時代感は若い人にどう映るんだろう。僕は一周回って好きです。
危うく乗り過ごしそうになりつつ六本木へ。[+]によるLynn LooとGuy Sherwinの上映会。雨はまだ大丈夫。入り口で牧野さんとすれ違い、ゲントの話などする。牧野さんもあのシールを貼って帰ったとのこと。
コーヒーを飲みながら上映開始を待つ。この六本木新世界はやはりグラスになみなみ注いでくれる濃いホットコーヒーがいい。
簡単な紹介と挨拶を経てリン・ルーの作品を2本とガイ・シャーウィンを1本。リン・ルーはロウソクなどの光を使いスクリーンに重ねる作品や揺れる葉の映像などが見せる微妙な色合いがマーク・ロスコを思わせる。静止した平面ではなく動く映像として提示されるから受ける印象がより強くなる。ガイ・シャーウィンは柵の縦棒を延々と映すのだがそれがインダストリアルな音と同期している。子供のころに柵をや枝でカンカン叩いては大人にうるさいと叱られた経験はだれにでもあると思うが、その記憶が呼び起されて映像と音とにシンクロするという三重構造。酩酊感を伴う体験でなかなか面白かった。
そしてリン・ルーによる女性4作家の作品上映。それぞれの作品からは女性監督というイメージは受けないのだが、4つ並べてみると女性が選んだものに相違ない。巧く説明できないが、リン・ルーが選んだのには納得できる。
最後はリン・ルーの作品を1本とガイ・シャーウィン2本。ガイ・シャーウィンの作品はやはりフィジカルに訴えてくるもので、そういう意味でもノイズに近い。リン・ルーはエレクトロニカか。
今日の上映は16mm映写機を最大で3台同時に使うという贅沢なもので、台の上に横一列並んだ情景は壮観。カタカタいう音も最高のBGMで、世の中のDVDはこの音を隠しトラックに入れればいいのに。