怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

ミュンヘン1日目

CDGは相変わらず迷いまくったが予定より到着が早かったこともあって余裕。むしろ夜中の空港を探索するくらいの気持ちで歩いた。インフォメーションで地図ももらい、帰りの免税カウンターも確認。夜中で静まり返った空港はなかなかよい。あちこちで旅人が寝ていた。
早めに搭乗ゲートまで行きしばらく椅子で休んでからさてヒゲを剃ろうとしたら、いつの間にかスイッチが押された状態になっていたらしく初日にしてろくに動かない。直前にフル充電して旅行期間中は充電不要の目論見でケーブルを持ってきてないから困った。椅子で荷物に寄りかかっていたのがまずかったのか。なんかブルブルしていて、てっきり空調の風のせいかと思っていたが。
ミュンヘン行きは隣のビジネスマンがうるさいしはみ出てくるしでこれまた最悪。短距離だからいいですけど。
ミュンヘンにも予定より早く着き、チケットを買うのに少々苦労して1本乗り逃した程度でSバーンに乗り込む。心配していたスーツケースは、さすがに中央駅手前あたりでは邪魔になっていたかとは思うが、迷惑顔されることもなくほっとした。中央駅に到着しバスへの乗り換えもスムーズでまあまあ。このあたりは下調べの成果。ただ、SDGでもそうだけど、機内にあんなにたくさんいたはずの乗客がいつの間にか周りにいなくなって最後は一人になって行動してるとさすがに不安になってくる。
そしてとりあえず荷物預けに行ったホテルウーランドはめちゃくちゃ感じ良かった。元洋館の雰囲気といい、出てきたおばちゃんといい。
身軽になったところで中央卸売市場へ。バス乗り場にはベリーショートのお母さんと赤ちゃんがいて、なかなか可愛かった。市場はすぐにわかったがその横にあるというGaststätte Großmarkthalleという白ソーセージが有名なレストランがわからずマゴマゴ。よくあることだ。市場構内を通ってしまったが、普通に道路側から入れたようで、そりゃそうだよな。日本時間ではすでに夕方18時だが現地では平日11時過ぎなのでさすがに空いてる。どこの席でもどうぞと観光客にも慣れてておばちゃんも好対応。皮をむいて食べる白ソーセージはパセリの風味が爽やかで美味しかった。甘口のマスタードを付けるのを忘れたが無い方が美味しかったような。もちろんビールも飲んだ。そしてプレッツェルも塩味がビールにぴったりで美味しかった。トイレにはなぜかコンドームの自販機があったが、なんなんだろう。
帰り、スーパーで水。0.59のはずがレジで0.84と表示されて困惑だが、まとめ買い価格とかだったのかな、まあいいか。あとでわかったことだが、ドイツではデポジットでペットボトルに0.25ユーロ課されるらしい。書かなくてもわかるだろ、てことか。
ほろ酔いでミュンヘンの美術館はまずブランドホルストへ。とりあえず大学駅で降りたのでついでに大学の構内をちょっと見学。雰囲気は日本と同じようだ。いかにも観光客がうろうろしていては見とがめられるといけないのですぐ退却。途中古本屋が2軒。この辺は大学が多いこともあってか、本屋が多かったりして学生街の趣がある。飲食店も若者向けなのか、フレッシュな雰囲気がある。古本屋といっても言葉がわからないから美術書くらいしか見るものはないんだけど、記念になにか一冊くらい買おうかなと思いつつ、水も重いのでとりあえず今日は店を出る。外国の古本屋はすこぶる雰囲気が良い。
ブランドホルスト美術館は建物からしてきれい。この美術館、あんまり期待してなかったのだが、ウォーホルマニア展が好企画で、本人の作品も未見のがそこそこあったし、周辺作のレベルも高い。そして同時企画というか常設のサイトゥオンブリーはあまり好きじゃないはずが、レパントの12連作とローズ6連作が最高。おそらく作品ありきの空間設計で自然光を不均等に取り入れているので雲が流れるとそのたびに雰囲気が変わる。しかも客が少ないので静かに鑑賞できる。思わず見入ってしまい、この2つだけで30分は使ったと思う。
そこからレンバッハ美術館へ行く途中と出てから車に轢かれそうになる。ヨーロッパでは車が停まってくれるイメージがあったが、ドイツではむしろスピード上げたかと思うくらい突っ込んでくる。
レンバッハ美術館は10ユーロで、ここはガイドブックの記載で青騎士ばかりかと思っていたら現代美術もかなり多かったのはうれしい誤算。特にフェルドマンのショップが素晴らしかった。
そしてなぜか19世紀部門の最奥地にリヒターが。これ、見逃してる人多いでしょ。誰もいなかったし。
もちろん青騎士も良かったし、満喫。
レンバッハには別会場もあり、どの程度の広さかわからなかったので本館を満喫してから行ったのだけど、結構広かった。地下鉄の駅構内と一体化した作りなのでホーム丸ごと分くらいの広さ。閉館間近だけど入れてくれて、時間なかったので急ぎ足で見た。たぶん子供のころに遊んだような遊具などをを作品として構築しているようだ。時間がないから体験せずに見るだけにするかと思ってたけどビニールのトンネルのところにいたでっかい黒人の監視員さんがやれよと言ってくれたので入ってみる。トンネルを歩きぬけて出ると、監視員さんが駆け寄って「オーマイベイビー云々とよしよししてくれて思わず爆笑。でもそれが作品の要だったんだな。「Don't Forget」と真顔で言ってくれた。そうか、そうなんだ、と思った。あと、受付のひとがカードもくれた。閉館直前なんてろくに仕事せずに早く帰れという態度かと思い込んでたけど、全然違ってた。
この時点で18時だから美術館は終了で残りはショッピング。でも頼まれたイルビゾンテは見つからないし靴もなんかなー、で終了。水の重さで消耗した。
通りすがりにちょうどエスパス・ルイ・ヴィトンを見つけたので入ってみる。展示はいまひとつピンとこないし東京と比べてかなりこじんまりとしたギャラリースペースだったが、女性の係員とちょっとお話をしたのが印象に残る。前回展のを東京で見たんだと言うと喜んでくれてた。その図録もくれて歓待してもらえた。
夕食は少し待たされたが教会横のニュルンベルガー・ブラートヴルスト・グレックル。焼きソーセージを6本頼んだがボリューム不足だったかな。ザウアークラウトとビールで終了。ビールは樽生とか書いてるのにしたのだが、まさに樽の香りがする絶品ビールで500mlがあっという間だった。
最後に駅をざっと見学し最終日の行程が大丈夫そうなのを確認しホテルに戻る。中央駅とはいえ思ったよりコンパクトだし地下鉄とも近そうだから問題は会場から地下鉄駅までの移動だけだ。
おばちゃんは交代してていまいち意思が通じずなんだかだった。
部屋はきれい。最上階で斜めの天井が屋根裏ぽい。エアコンはないが窓を開けていいものやら。ベッドはもう一つあり、一人客はソファとして使えるような形。
疲れ切ってたし寝る。