怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

ブリヂストン美術館 ベスト・オブ・ザ・ベスト展

午前は靴磨き。
お昼にお好み焼き。最近作ってもらってばかりなのでなんとかしないと。
ブリヂストン美術館へ。僕の好みに合わないので一度も行ったことはないのだが、これから数年休館と言われるとさすがに行っておいたほうがいいのかと思う。
最後を飾るベスト・オブ・ザ・ベスト展は来週末までで、だから今日行くしかなかろうということなのだが、もっと早く行けばいろいろ便利だったのに馬鹿な話だ。
チケットを買う行列に並ぶのは久しぶりで、中に入ってもそこそこ混んでおり、好きな角度から自由に眺めるというわけにはいかない。こういうのも久しぶり。そして客層も物見遊山のおばちゃんらが多くて気軽にラインを無視したりしている。うんざりするが、こういう展覧会はそういうものだ。
石橋家のコレクションながら早くから財力に飽かせて蒐集し、かつそれなりの眼力だか助言だかのおかげでコレクションの質は非常に高い。もちろん各作家の最高作が揃ってるというわけではなく、凡庸な作品も混じってはいるものの、それにしたってこれほど並んだら相当なものだ。国立西洋美術館のコレクションももちろん上質だが、ざっと見ているとそれに並ぶくらい。
コレクションの主流は西洋絵画で、かつ印象派あたりが1/3を占めているから特別な感慨があるわけではないのだが、それでも技術的な面では目の保養になるし素直に良さも認められる。まあ目を奪われたのはギュスターブ・モローやルドンの小品なので、そこはやはり好みが優先だけど。
展示の終盤に具体やエジプト壁画などのコーナーも唐突に出現するが、こういう流れで見ると非常に新鮮でいい。具体展ではあまり見られない、白髪一雄に首をひねる客という光景はこれが日本標準だと思い起こさせてくれる。
難点はやはり天井が低かったこと。圧迫感があるし、せっかくのピカソやザオ・ウーキーの大作がまるでパッとしない。ただのオフィスビルじゃないですかこれ。
だからこその休館なのだろうとは思うが、今までこの空間に展示してきたのかと思うともったいないことだ。
2時間半ほど堪能して帰宅。妻が夕食を支度して待っててくれた。
そういえば今日は母の日という偽善臭ぷんぷんな日で、まあでもどうなんですかね。世間的には。