怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

エスパス・ルイ・ヴィトンからアイスランド系のライブへ

あっという間にお昼。ニシンそば。出雲のそばはおいしい。
午後、スーパーにおつかいに。言われた時はなぜ僕がという気持ちになったが、どちらかが行かねばならないわけで僕が行くのは何もおかしくなかった。
原宿経由で表参道へ。筒井氏の家を見るつもりだったが見つからず。見当違いだったのかすでに引っ越したのか。
エスパス・ルイ・ヴィトンで「Le fil rouge(赤い糸)」展。赤い糸といえばまず塩田千春だが、塩田千春はパリ会場での展示となるようで、残念だが仕方ない。こちらはガーダ・アメール、マイケル・レデッカー、タティアナ・トゥルヴェ、ハンス・オプ・デ・ベーク。
ガーダ・アメール、マイケル・レデッカーは伊藤存のような糸を使った絵画。目を惹くのがタティアナ・トゥルヴェのインスタレーションで、明るい春の空をバックにした壮大な景観がいい。磁石を使ったインスタレーションは絶妙のバランスで美しさが保たれている。そして背後からはハンス・オプ・デ・ベーク作品の音楽が漏れ聞こえ、これも効果的。
そのハンス・オプ・デ・ベーク、文楽を意識した人形劇なのだけど、とにかく音楽がいい。パンクスふたりを主人公にしているのだが、愛と生と死が短い時間に詰まっている。集中して見てしまう作品。
ヴィトンさまにはいつもありがとうございますとしか言いようがない。
今回の係員はいつもの女性ではなく男性なのだけど、異動なのかそれともインスタレーションの性質上なのか。
ギャラリー360℃で「ポップアート時代の印刷物」展。ポスターといっても平気で数十万円するのでもはやあきらめの境地。とはいえ、ウォーホルのサイン入りポスターは結構魅力的で、すでに売れていたのが幸いだったかもしれない。
案外時間もなくなり、吉野家で牛バラ野菜焼き定食。牛すき鍋を一度食べてみたいと思いつつ、もうメニューにないと勘違いしてこっちを頼んでしまった。おいしかったからいいけど、でも少し塩辛いな。
入るとき1階は騒がしそうだったから「2階は満席です」の声を無視して2階に上がったのだけど、ほんとに満席だった。どうせ店の都合で捌きたいだけだろと思っていたけどそうでもないようですね。
O-nestに駆け込み。
miaou、Sóley、Sin Fangのスリーマンはなかなかの盛況。最初はもちろんmiaou。いつの間にか3人になっていた。前回の会話でも好印象なメンバーさんの人柄そのままに誠実なライブ。
Sóleyはたどたどしい日本語を交え、うれしそうにはりきってライブをする姿が印象的。静かに聞き入る日本のお客さんがうれしいようだ。そういうのは簡単な英語で話してくれるしそうでなくても雰囲気で察せられると思うのだが、ライブが始まっても喋り続ける女がいてちょっとうんざり。さすがの僕もジェスチャーして黙っていただいた。ああいうのは早めに注意するに限るし、身振り手振りで止めさせるに限るな。
ところでSigur Rósは唄ものなので、音全体はともかく、その辺が僕の嗜好とちょっとずれる部分。これはSin Fangにもいえること。Sigur Rósとどう違うんだって気もしないではないけど、確かになぜSigur Rósはボーカルが入っていても気にならないんだろう。不思議。
ライブ自体はいいものなんだけど、どうも強い印象が残りにくくて融け去っていくようなところもあり、それがいいのかもしれないがややモヤモヤする。まあ好みの問題ですけど。
早めに終演し帰宅。