怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

恵比寿映像祭

午前中は一念発起して自転車のチェーンを修理する。といってもネジを緩めてまた締めるだけなのだが、どうもその加減が難しいようだ。慣れればなんてこともなさそうなのだが、生まれて初めてやることがうまくいくはずもない。心配な出来上がりになったが、雨だから乗って確かめるのも難しい。
というところでお昼に弁当を食べる。弁当くらいでなにを言うのかと思うが、妻としてはお昼なんてうどん程度で十分なのに贅沢だと不満げ。僕はまだしも妻はいつもろくなものを食べてないので食べさせたいのだが、根っからの貧乏性だからなあ。その割には変なところで散財するけど。
午後から恵比寿へ。恵比寿ガーデンプレイスで第7回恵比寿映像祭「惑星で会いましょう」だ。写美がお休みなのでどうなるのかよくわからずに行ってみたら、屋外にでっかいスクリーンが設置してあり、作品が上映中。凍えながら見た。まさかここで続けざまに鑑賞させられるのかと思って死にたくなったが、メイン会場は恵比寿ガーデンホールでした。よかった。
おしなべて興味が持てなかったのはハイテク未来型の作品群。一方で惹きつけられたのが例えばダンカン・キャンベルの「MAKE IT NEW JOHN」。デロリアンを巡るドキュメンタリー・・・と思わせて、実はそうではなかった。これは途中の10分だけ見て見た気になったら大間違いで、最後まで見ないと意味がない。僕も最後の最後でやっと気がついたけれど、見事な余韻を残す作品。素晴らしかった。
佐々木友輔「土瀝青」も地方の美しくも荒れた光景をナレーションにシンクロさせて印象深い。これも才能の光る逸品。
ライアン・トラカートゥン「センター・ジェニー」も煉獄のような狭い世界をひたすらグロテスクに抉ってみせていた。
書ききれないがほかにも良い作品はいくつもあり、また過去の名作にも触れることができた。ありがたい。
無料というから数時間で十分だろうと思ったら4時間でもぜんぜん足りず。どうしようもないな。
あと、スズキユウリの解説をしてくれたお姉さんがとても親切でありがとうございました。
予定より大幅に遅く帰宅。しょうがない。
こんな充実した文化環境に数百円の交通費だけで浸れるのは東京ならではで、その点はいろいろ思うところ。