怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

大阪を出る

用意して出発。雨だ。宿から出るとき、住人らしい爺ちゃんが意味不明なことを話しかけてきたがそれがこの町らしくていい。
ラウンジに行って荷物を預ける。担当の男が席を外してるのは仕方ないとしてもお待たせしましたのひと言もなく仏頂面なのは納得できないな。
モーニングを食べる店を探しながら四つ橋線の駅まで歩いたが、ない。よく考えたら日曜の朝にモーニングの需要なんてあるわけがなかった。UCC缶コーヒーを飲み干す。
国立国際美術館へ。コレクション展は最初既知の作品ばかりでげんなりしたが、後半はほとんど未見のもの。特に素晴らしかったのは岸本吉弘「湖のひみつ」やミリアム・カーン「テストサイト」どちらも色彩感覚が最高で、岸本吉弘はミステリアスな構成が安易な暗さに墜ちてないのがいい。岡崎乾二郎も発色がいい。
そんなわけで220円で見れたし大満足なのだが、観光客が作品を背景に写真を撮りまくっていて、うるさいしうざいし、なにより作品への敬意がないのが不愉快だった。
今日こそシンズキッチンでマトンビリヤニ。おいしかった。意外とビリヤニのひと少ないんだな。あと、ここがもともとPC修理などをやってたことも知られてないようだ。
あとはフリーなので喜連瓜破ブックオフへ。いつも意外といいものがあるこのブックオフ、今日はるり「るり式」500円、東京ザヴィヌルバッハ「a8V」White Magic「Dat Rosa Mel Apibus」280円。今回も満足度高い。ほかに豊饒の海も揃っていたが、状態が気になり見送り。
ほかは心斎橋のブックオフや蒼月書房などをまわる。
夕方になり、難波の大阪焼きトンセンターへ。初めてなのでさぞかし態度が悪かった気がするがすいません。でも立ち飲みで読書している奴ほどではなかったと思うので勘弁してください。しかしどれも新鮮でおいしかったしその割に安く上がったのでまた行こうかなと思った。
店を出て高島屋などでとりあえずお土産探し。ろくなものが見当たらないが、何かを買うことが重要なんだろうからそこは割り切って、と思うが、やはり何もない。
あきらめて千日前の街に出て、見かけたジャジャという喫茶店に何も考えずに入る。喫茶店より僕のコーヒーのほうが美味いんだから味は求めてない。ただ面白ければいい。その点でこの店は当たりだった。
まず注文したら、おじいさんがドリップマシンのボタンをピッ。一瞬でコーヒーが出てくるという思わぬ展開。そのうえテーブルには紙を折って作った謎の生物が鎮座している。トイレに行けばなぜか妙な色合いの猫の肖像画が飾ってある。なにかと最高だ。あとは変な会話でも聞こえてくれば文句ないのだが。
この辺だと鉄板はアメリカンなのだが、同じ店に三度では芸がないし自分なりの店もあっていい。
今度は商店街などの土産物屋へ。ステレオタイプなくだらないものばかりだ。
あきらめてベアーズへ。久しぶりのベアーズは一段と地下壕っぽさを増している。トイレ前には影野わかばのポスターが貼られており、色合いがベアーズの壁と照明にぴったりだった。
最初はbuoy。まあまあか。
次がチューバッカ。ベアリズム以来のような気がするが、ポップでドリーミーでとてもいい。2番手でありながらアンコールが起きるのも当然か。音源は売ってなかったのが残念だった。
最後がメシアと人人。だるそうでふてぶてしいステージだが、それが凄みに変わり轟音に吸い寄せられる。アンコールが起きなかったのは悪かったのではなく、やり切ってるからだろう。これもいいライブだった。
終わると22時前で、急ぎラウンジへ。着替えをしたが時間を喰ってしまい待ってる人に迷惑をかけた。ばたばたとバスへ。今日のバスはシート間隔が100cmでゆったりしている。楽に眠れたのはいいが、早い時間に一度目覚めてしまい、時間を確認するために見たiPhoneを落として周囲の人に迷惑をかけてしまった。