怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

村越としや→ソウル・フラワー・ユニオン

お昼は懸案だった素麺を使ったフォー。しかし素麺なんだからやはり素麺の味。フォーではない。だが変わり種の素麺と思えばなかなかイケる代物でもあるので、材料さえあればまた食べてもいいかも。
武蔵野市立吉祥寺美術館へ。市立美術館といってもビルの7階で、おそらく新しく作品購入もしてないだろう。それが身の丈に合った運営なのだろうからそれでいいと思う。
村越としや写真展「火の粉は風に舞い上がる」は大きくはない企画展示室を精一杯使ったもので、作品集に収められているものの半分程度しか展示はされてないようで、僕の手元に来るはずのものも展示されていなかった。そうなると俄然自分の作品選択が不安になってくるのだが、構成上のバランスもあるのだろうと考えて気持ちを落ち着けた。でも展示されているのを見たかった。
それはともかく、展示は思ってたよりもずっと良かった。大判の写真には無言の迫力があるし、その合間合間の小さなプリントもいい。壁面に近づいては離れ、また近づいてじっと目を凝らす。その呼吸がいい。何度見ても思うことだけど、村越さんの風景は静謐で時が止まったようでありながら、その下に強烈なマグマを感じる。これからゴゴゴと地響きが起きるその一瞬手前を写し取っている気がする。それが震災後の変化と関係しているのかどうかは僕にはわからないが、先日東京国立近代美術館で見た2年前の写真と比べても、その力は増しているように見える。
常設も鑑賞。派手さはないが、しっかりとした展示で好感が持てる。小さな街の美術館はこういうものでありたい。まあロビーはもう少し狭めて展示にまわしてもよさそうなものだけど。
作品集は実物があったのでページをめくる。オリジナルプリントを見た直後はどうしても見劣りがしてしまうが、それでもタカイシイのものよりはだいぶいい。後日なら気にならないだろう。手元に届くのが楽しみだ。
ディスクユニオンに立ち寄りセールの恩恵はないかと思ったが収穫なし。
下北沢でもう一度ディスクユニオン。こちらも同様。
妻と待ち合わせてダ・オッジへ。予約していなかったがその隙間に滑り込めた。ピザ屋なんてふらっと立ち寄ってカウンターで軽く食べて出るものだろうと思うが、人気があるとそういうわけにもいかなくなるのか。僕らはクアトロ・フォルマッジとライスコロッケを食べて飲んで1時間弱で席を立ったが、ほかの人らはずいぶん長居しているようだった。こういうのは粋にやりたいね。
ピザは艶々の生地をうまく焼き上げていて、チーズの配分も言うことなく、ピザの出来栄えは文句なし。ライスコロッケはソースが良かったがコロッケ自体は平凡かな。サイドメニューにはあまり力を入れてないようだし、あくまでもピザ屋ですというのが主張なのだろう。その主張を理解できるお客さんが行くべきだと思う。
妻は先にGARDENへ、僕はドラマの古本部に立ち寄ってから。GARDENは狭いからということもあるが結構な混み具合。熱気があって結構なこと。
ソウル・フラワー・ユニオンの今回のライブはベース阿部ボーカル内海を擁しての2度目のもので、最初に立っていた場所がベース側だったからでもあるが、ベースがかなり頑張っていることが伝わってきた。前回は不満も強かったが、今回はソウルフラワーのグルーブの一員としてしっかり役割を果たしていたし、次回に期待もできる感じ。
個人的には例の指笛野郎がまたしても僕のいるところにやってきて、避けたらまたやってきて、ほとほとうんざりして十分楽しめなかったのが残念だけど。
終演後にCD買ってサイン会には参加せずに帰宅。
次回のリキッドルームにも期待。