怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

高円寺漫遊記

お昼はつけ麺を食べる。少ないと思って多めにゆでたら多かった。
午後から高円寺へ。商店街をぶらぶら。特に来なくてもいいくらいの用事で出かけて、時間を考えずにそぞろ歩くのは気持ちいい。それに高円寺は適度にお年寄りや主婦などがいるのもいい。
アニマル洋子で本を物色するも、重くなるかと思って買わずに店を出る。
ナオナカムラ素人の乱12号店で石井陽平「最高に生きる」展。最晩年を迎えた祖母を素材にした作品で、作品といっても一種ステートメントそのもののような。どことなく僕にはためらいが出てしまう内容だった。これはたぶん受け手によってかなり印象が変わってくると思う。
続けてナオナカムラ音二番でひろせなおき「GYARU儀葬儀式」展。25歳が寿命というGYARUの葬儀をGYARUの聖地・渋谷で執り行うというドキュメント。極めて無邪気に自己中心的なGYARUを動かすには猛獣使い並みの度量が必要とひろせさんに聞き、確かにこれは常人には作りようもない作品で、渋谷を練り歩く様子は僕も目撃したかった。ひろせさんのお話はなかなか興味深く、話していてたしかにひろせさんだからこそ作れたのだと僕も実感した。長身イケメンというだけでなく、魅力的なひとだと思う。
中が見えないようにシャッターを下ろせと言われ、後には開場時間の変更まで余儀なくされたようで、クレームを入れた野暮天にはあきれるしかないが、ひろせさんにはぜひ頑張ってほしい。
古書店をまわって最後にアニマル洋子安部公房「燃えつきた地図」、福永武彦「海市」「忘却の河」各100円で。ここの棚に並んでるとなぜだか読みたくなる。
ブックオフをざっと眺めて帰宅。
実り多い高円寺だった。
実はナオナカムラを巡ったのはスタンプラリーにつられたからだけど、言い出すのが恥ずかしくて貰えなかった。でもつられただけの価値はあったから、それで十分満足。