怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

Vampillia+Alcest@成田山圓能寺

ずいぶん寝坊したおかげですっきりとした目覚め。これぞ週末。
無為に過ごして大森へ。着いてみるとなかなか大きな駅で、関西で言うと高槻や茨木くらいの存在感がある。インド料理を食べようと思っていたところ、店に行ってみると片づけを始めており早じまいの模様。インド料理屋なんてだらだら営業するものだと思い込んでいたけど、日本人チックなインド人もいたものだ。ネパール人かもしれないけど。
さてどうしようとうろうろしていると、駅前から一歩入ると商店街があるし長年営業してそうな居酒屋だとか、僕の好きな雰囲気がある。楽しくてうろうろしていたが空腹は募るしどこもこの時間は閉めているしで一苦労。最終的にはお久しぶりのモスバーガー。高いんだけど、今やマクドバーガーキングも高いから相対的には割高感は薄くなっている気がする。高いけど。
ブックオフをのぞいてみたが、あまりいいものはない。ブックオフの棚は住人次第なので、ここはそういう土地柄なんだろう。もしまた来ることがあっても期待は禁物だ。
いい時間になったので圓能寺へ向かう。駅の北側に出るとこっちにも商店街や街の本屋やちょっとした飲み屋街があり、これもいい。東京は思い込みと違って昭和の香りが残る風景が何かと目に付く。それでも再開発で何年か前に失われたものも多くあるのは知っているし、これからもどんどん消えていくんだろう。
圓能寺に到着したところ長蛇の列。開場が遅れているのはともかく、皆早くから来てるんですね。中に入ってわかったことだけど、いい場所は限られているので無理もないことだった。開場は30分遅れ、で入ると僕なんて後ろもいいとこだったけど、なんとかギリギリいい席を確保できた。ありがたい。お客さんはAlcest目当ての人が多いようで、なかなか特徴ある人もいるから楽しい。
法然院だと大広間のようなところでライブをやっていたが、ここはまさに本堂でご本尊がステージの奥に鎮座している。すごい雰囲気。法然院のように庭の美しさや自然の音はないけれど、これはこれで得難いものなのでうれしい。あとはツジコさんがいてくれればもっといいんだけど。
まずVampilliaのライブ。サポートにアルトだと思うけどソリストを入れて、ヴァイオリンの響きとキーボードを核にした構成。オペラさんはエフェクターとコーラスに徹するような格好で、もちろん本職がいるなら任せた方がいいわけだけど、少しさびしい。序盤ではお坊さんが四人入って声明を合わせてきて、これがまた滅法よかったですね。大満足としかいいようのないライブでした。
続いてAlcest。本人たちも喜んでいるようでなにより。Vampilliaからキーボード山本さんも参加してのライブで、ブラックメタルはどこへやら、いい曲をストレートに美しく歌う、うたものの世界。これはこれでいい。というか、僕はこっちのほうが断然好き。結構あっさりと終わってしまって、客席もちょっと戸惑うくらい。もう少しやってほしかったけど、でも満足感は十分あった。
終わって物販というとアナログ盤くらいしか思い浮かばないんだけど、見に行ったらなかったしTシャツもどうかなあ、ということで今回は手ぶらに。すいません。
終わってさくさく駅に行ってしまったけど、お寺の夜空なんて見上げる余裕が欲しかったかもしれない。
品川駅で蕨餅を買い、スーパーで夜食用の太巻を買って帰宅。いい夜だった。