怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

六本木クロッシング2013

午前中はだらだら。
昼前に買い物に出たが、なかなか決まらないので閉口した。
お昼は妻が近所の人にもらってきためんつゆを使いたいというので蕎麦に。
午後から六本木へ。普段なら節約を考えるが、そう時間がないので普通に移動したことが特記に値するくらいだからたいしたものである。
六本木駅の構内通行を初めて試み、六本木ヒルズ森美術館六本木クロッシング2013」へ。ここは誘導の係員が大勢いるが、たいてい慇懃で不愉快だ。今日も例外ではなかった。
この「六本木クロッシング」、展示の最初からいやな予感はしたのだが、全部通してみても、そもそも良いと思える作品が多くない。いや、丹羽良徳、小泉昭郎、柳幸典、手放しに良いと言える作品はあるのだけど、一方でそもそも作品として評価しがたいものがいくつも見受けられ、それらを並べた意図すら判然としない。そして展示を眺めてゆくと、作品と作品がバラバラで繋がりがない。もちろん展示の意図として過去と現在と未来の交錯を表現しようとすれば、バラバラにならざるを得ない部分はあるにしても、どうもそれがしっくりこない。この辺りは受け手にもよるのだろうけど、僕には合わなかった。最後のプロジェクト・ フクシマに至っては完全に蛇足ではないかなあ。つらつら考えるに、このコンセプトは大型の展示会場には合わないのではないだろうか。小さな会場で無名のアーティスト含めてならば良い展示になりうるのかもしれない。
そんなわけだが見終わったのが5時半。EMONに寄ろうと思えば寄れなくもないから急ぎ足で行ってみると、なんだか閉まっている模様。言えば開けてくれないわけでもないだろうが、それも気の毒なので今日は見送りで。無駄足ではあったけど、広尾あたりの散歩ができたのでよしとする。
なんだか遅くなってしまったし、妻へのお詫びもかねて広尾だからおいしいケーキくらいあるだろうと思い、アレグレスヒロオというお店に入った。正直、ぱっと見たところで期待できそうにない雰囲気はあったのだが、いまさら帰るわけにもいかない。仕方なくモンブランとカラメル・コリガンを購入。このモンブランが不味かった。もちろん妻が食べたのだが、栗がまずカリカリで味がなく、モンブランの上の部分がパサパサ。それが狙いなのかもしれないが、実際不味いものは不味い。過去最低とまで断言されたほどで、それも無理はないかなと僕も思う。ただ、カラメル・コリガンはなかなかのお味で、チョコのクリーミーさと絶妙のミルク感、オレンジムースの相性もよかった。なので、モンブランに関しては試作品の失敗作なだけで、店本来の実力ではないのだろうとは思うが、あれは店に出すもんじゃないな。酷かった。楽しみにしてくれた妻に申し訳ない気分。
途中で見かけた、古いおせんべい屋さんのほうがまだマシだったかも。
ついでにNADiffに立ち寄ったところ、トークショーの真っ最中。少しだけ聞いて地下のギャラリーで大竹伸朗「dOCUMENTA (13) Materials」見る。どうも大竹伸朗のいけ好かなさというのはあるにせよ、それなりに興味を持ってしまうというのも作家の実力なのかも。ただ、Tシャツとかがあんなに売れるというのはあまり納得できないなあ。
急ぎ帰宅。夕食は鶏のおこわなど。まずまずだが少し水分が多かった。