怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

須田一政 風の片

妻が口うるさいので午前中は今夏に幕張メッセで行われたサカナクションのライブ映像を見る。サカナクションはCDこそ持っていないものの、それなりに興味はあって、何度かライブの模様を見ている。ただこのライブはあまり感じるところがなかった。演奏がやや低調だったのと、編集がナルシスティックすぎて熱心でないファンにはいささか厳しい仕上がりだったせいだろうか。
妻は一旦戻ってから忘年会へ。僕はトーキョーワンダーサイト本郷へ。神保町で降りて歩くのだが、古い店が点々と残っていて、この辺りは面白いところのようだ。
トーキョー・エクスペリメンタル・フェスティバル Vol.8 ― TEFサウンドインスタレーション 第3期を鑑賞。実験的な作品だからどうかなと思っていたが、まあ見事にピンとこない。音といえば僕には音楽(ノイズなども含めて)として感じ取ることのできるものに限られて、こうしたタイプの作品に脳を刺激されることは少ないようだ。現代アートはキャプションに負うところが大きく、それが悪いこととは全然思ってないし、この展示の作品もその点は同じなのだが。
ただ帰り際に受付の方に今東京都写真美術館でやっている「須田一政 風の片」展の招待券を頂けたのはラッキーだった。といっても今日まで。でもこれも縁だし、壊れかけの遊佐さんが最近見に行っていたので、じゃあ急遽行くかということにした。あそこは割と狭いから1時間くらいで見れるだろうし。
その前に今度は御茶ノ水方面にまわり、バーガーキングで遅い昼食。挑戦したバイキングはまたもワッパー3個で挫折した。ただここは店が広いし、店員さんも親切だし、ドリンクは自分で入れられるしでなかなかいい。
挫折したあとから腹が膨れてきて気分が悪い。少しだけ後悔しながら恵比寿へ。
その前に新宿のバーガーキングで予約していたマグカップを受け取る。ちょっとうれしい。色は所望した緑ではなくピンクだが意外と悪くない。だけど妻の友達が引っ越しで食器を所望しているからたぶんその人にあげることになるだろう。僕が持つのは一瞬。まあいいや。
もうひとつ、ウルオスというローションも。
恵比寿ガーデンプレイスはツリーやらイルミネーションやらでクリスマス気分を盛り上げている。しかしそのセンスはあまりいいとは思えず、これなんだろうと思ったら結婚式場だ。
須田一政 風の片」展。若いころ、といっても30代の作品からは客観的に撮られた作品からじんわりと性的な匂いが透けて見える。そのスタイルは70代の作品に至っても変わることなく、ずっと貫かれ続けている。情念を撮っているわけではないのだが、その情念を追いかけてしまうような誘導が小憎らしい。いい展覧会だった。
意外と時間を要し、秋葉原経由で帰宅。秋葉原では乗り換えを失敗しまくって帰宅が20分も遅くなった。自分に愛想が尽きる。
妻に恐る恐る旅の話をしてみたら激怒されたのでしょんぼり。