怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

あしがら未来音楽フェスティバル

ある事情で夜更かしをしてしまったので午前中は廃人。てほどでもないか。
お昼はソーセージが余っているからとナポリタン。おいしかった。ソーセージもいいものだったので、高い材料を使えばいいってものでもないけどもそれなりに違いはあるなと思った。
しばらくして出発。新宿経由小田急開成町へ。初めての車窓風景だけど、あまりぱっとしないしよく見えないし、何より寝てた。
新松田で降りてみるとお祭りをしていて道を先に進めない。チアガールやら阿波踊りやら。ていうか東京はどこもかしこも阿波踊りやってるな。プライドはないのか。チアガールの真ん中は外国系らしき女の子で、こんな田舎町でももうそういう時代なんだなと感慨。
途中、しおり堂古書店に入ってみるが、棚が古くて残念。
道中のロマンス通りという商店街は人形店やら洋品店やらの時代がかった店がところどころにあり、ゆっくり静かに歩きたいところ。お祭りでさえなければねえ。
河原でお祭りをやっているのを横目に見ながら、あしがら未来音楽フェスティバルの会場へと向う。
河原より規模は小さいがこちらもグラウンドに屋台とステージが設営されている。どうもあちらのお祭りとは別物のようだ。早速缶ビールとゲソ焼きを買う。250円と70円、非常に良心的。
時間より早く始まってしまったので少し聞き逃したが、石橋英子 with もう死んだ人たち。ジム・オルークのギタープレイなどを石橋英子のピアノがきれいに均整を取り、今にも降り出しそうな曇天の下、最高の演奏。山本達久のドラムは抑制が効いていて数日前のNATSUMENでのプレイよりずっと素晴らしい。全体にジャズのような要素を持ちながらも、非常に現代的であり未来的な、まさにこの場にふさわしいライブだった。
セット替えを経てヒカシュー。もうずっと前から名前はよく知っているのに聞いたことがないというありがちなパターン。近年積極的に活動しているのか、あちこちでまた名前を聞くようになった気がする。
そのヒカシュー、大ベテランとは思えない若々しく瑞々しい、実験的で未来的な演奏。フリージャズの色が強いけれども決してジャズではない。衝撃的に素晴らしかった。もちろん、芝生の上で、段々暮れゆくステージを見るというシチュエーションの力はあるかもしれないけど、強い演奏力に支えられたアイディアの見事さには驚嘆。
終わって1時間後には花火大会が始まるそうだけど、一人では間が持たないので人波の群れに逆行して駅へ。若い子らが着飾って集まってくるのを見るといいなあ、と思う。
ライフで弁当を買い、食べ始めたところで妻も野球から帰宅。
いいライブを見れて幸せだった。遠いけど行った甲斐があった。