怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

壊れかけのテープレコーダーズ+よしむらひらく

夕方妻と待ち合わせの前にヒカリエの小山登美夫ギャラリーで新里明士「Luminescence...」展。まあもちろんきれいではあるけど、こんなに売れるものなのかというのが正直な感想。結局のところ、画廊はインテリアを売るのが一番儲かるんだろうなと思う。あと、話を漏れ聞くに、1割くらいの値引きは可能なようだということも判明。高価なものに限るかもしれないけど。そりゃそうだよね。画廊の取り分って売値の5割くらいだから、1割値引きしてもそれが4割になるだけ。まあ飲めない話ではない。
妻と合流してカリガリカレーへ。外から見るとお客さんが誰もいなくてびっくりしたが、もっとびっくりしたのは店に入ろうとしたら後ろからいらっしゃいませと声がしたこと。
カリガリカレーは能書きの通りでココナツミルクを使ったカレーでアジア風味ながら日本風。鶏肉をじっくり煮込んでいて、旨みもある。ただサフランライスは少しべっちゃりしており、もたついた食感でいまひとつ。個性はあるしそれなりにおいしいし、渋谷近辺で700円なら価値はあると思うが、何度も行きたいほどの魅力はないかなあ。
少しお腹いっぱいでラストワルツへ。椅子が出ていて、のんびり聞けるのはいいが壊れかけを座って聴くというのは妙な気持ちになりそうだ。
最初はよしむらひらく。エレキのびよーんとした音はよしむらさんのボーカルを生かしているかといえばそうではなくてやはりアコギでこそ、という気がする。もちろんエレキであろうがなんであろうがいいものはいいわけだけど。インディーズレーベルを離れて自主製作するという決意表明などもしていたけど、買いますよ。金銭的には制作費をどう捻出するかは頭の痛い問題だと思うけれども、そこそこ年齢の高いファンがいるなら、ファンド形式で資金を募ることもできると思うんだけどどうなんだろうか。私募債とかTK出資とかめんどくさい方式ではなくて、もっとゆるい考え方で。まあ償還したり収支報告したりするのも面倒そうだから、事務仕事の経験のないミュージシャンには難しいことかもしれないけど、そういう形で応援してもいいよという人だってそれなりにいるんじゃなかろうか。
続いて壊れかけのテープレコーダーズ。聖者の行進が昔の曲に思えるような新鮮なセットで、しかもそれが佳曲揃いであるところにコモリさんの好調ぶりが見える。演奏は相変わらずしのさんがいいプレイをしているのと、コモリさんのボーカルがいまひとつ。ただ、いまひとつだから悪いかというとそうならないのが壊れかけで、熱に浮かされたようなMCが象徴するように、上手く歌うことよりも衝動をストレートに表現してゆくことを選んだバンドなんですよね。まあ上手いのが悪いわけじゃないですけど。
最後に壊れかけのよしむらひらくとしてセッションをして、これがまたよかった。もしかしたらよしむらさんの普段のバンドよりよかったかも。ゆささんのオルガンが意外にもぴったりはまってたし、ツインギターも相性が良かった。3曲目の「Like a Hurricane」はアンプラグドでやってたバージョンっぽく、ゆささんのオルガンソロが欲しかったかも。イントロあたりで。
座って聴く壊れかけは、思ったより居心地が良かった。たまに拷問かと思うこともあるけど、座って、しかも熱っぽく聞けるんだなと思った。
すぐ帰宅、ライフで買物。