怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

久しぶりの青春18きっぷの旅

下船口から駅まで走るのはほんと大変だった。走って走って、ようやく間に合って、それからも乗り換えのことを考えながらの道中。
大阪駅に着いた時にはほっとした。そのせいか空腹で、おにぎりを買って食べた。本来ならゆっくり下りて電車に乗って、途中下車してモーニングでも食べてから名古屋に着く予定だったんだけど。まあ仕方ないんだけどさ。
そんなわけで名古屋へ。米原の乗り換えがうまくいって、席を確保できたのがラッキーでした。
名古屋駅に着いて、歩いてケンジタキギャラリーへ。小さなビルを丸ごと使っているようだ。
目的の塩田千春「地と血」展、中に入ると映像作品が6点とドローイングが。ドローイングは塩田さんらしさはあるものの、やはり作品としての良さはインスタレーションや映像作品に劣る。ただ、テキストを印字して糸を縫い付けたものは、塩田さんのインスピレーションを感じさせてくれて、なかなかよかった。映像作品は国立国際美術館で所蔵されている初期作品や、金沢21世紀で見たものなどと共通する、土と血と身体を感覚的にとらえたもので、これもなかなか。よしよしと思ってチラシを眺めて外に出ようとしたらスタッフの方が出てきて、上にもありますよと。
で、上が塩田さん得意の糸を使ったインスタレーションで、広くはない空間にいくつも配置されているその雰囲気が素晴らしい。子供服とガスマスクはわかるが、ゲーテ本を使ったものはちょっと意図がわからなかった。ただ、空中に本が浮かんでいるのは見ていて面白いので視覚的効果と考えれば納得はできるかな。
スタッフさんに聞くと、高知の図録が9月ごろに出来あがってここでも販売するそうなので、せめてそれは買いたい。高知にはなかなか行けないけど、展示はやはり良さそうだったし。
見終わって一富士で上鰻丼。香ばしくて美味しかった。上は間にも鰻が入っているとのことだったけど、良く考えれば皮の香ばしさとパリッとした食感が好きな僕にはあまりメリットがなかったかも。伝票の古めかしさといい、帳場に座ってる大女将の貫録といい、伝統を感じさせるお店で満足でした。ただ、その帰り道に見たイチビキという古い鰻屋さんもなかなか良さそうだったし、その近くのおにぎり屋、多司には行列ができていたりで、名古屋グルメは奥が深そうだ。
名古屋からは東海道本線で東へ。豊橋で乗り換える時、iPhoneを忘れて慌てて戻ったら清掃のおじさんが確保してくれたいたのはいいんだが、本人確認ができないから一旦駅員を通すの一点張り。まあ言わんとすることはわかるが、ロック解除できれば確認できるだろうと言っても通じない。仕方なく駅員のところまで行ったら、ろくに確認もなく、「あなたのですか」「見せてもらえてないですが、多分」で簡単に返却。なんなんだ。おかげで乗り過ごして、仕方ないから次の便まで駅前をうろうろ。まあそれなりに寂れた町で、気に入らなくもないのだが、なにしろ暑くてそんな気になれない。もう少しいい季節に旅をしたいものだ。
次の途中下車は浜松。ただこちらはずいぶん栄えていて、あまり面白いところもなく一周しただけ。
その次は熱海で下車。熱海といえば名高い観光地なので大きくて整備された駅なのかと思っていたら、とても新幹線が止まる駅とは思えないうらぶれ感。おお、と思って外に出ると、夕方でほとんど閉まった商店街はそれなりに昭和感を漂わせ、路地を入れば閉店したパチンコホールが放置されていたり、時代錯誤な中華屋がひっそり営業していたり。時間をかければもっと面白いところが見れそうだが、正直疲れました。500mlのコーヒー牛乳を買ったら一気飲みしてしまって、そんなに喉が渇いてるとは思ってなかった。びっくり。そりゃ疲れるわ。
あとは普通に東京へ。横浜は花火をやってたらしく家族連れや浴衣着たカップルが乗りこんできたけど、女みたいなへなへなした浴衣を着た男にはオカマかと言いたいね。
ぐったりと帰宅。ライフで2割引きの弁当と明日用のパンを買ったけど、牛乳買うのを忘れてた。
荷物整理もそこそこに就寝。