怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

大阪途中下車

定刻よりやや早く難波に到着。ホテルへ。日本語の堪能な中国人がフロントと揉めているせいで待たされたが、部屋へのクレームと他ホテルへの振り替えのようだ。
部屋は最上階。おにぎりを食べ、簡単に荷物の整理をして横になる。アイマスクと耳栓のおかげで2時間弱仮眠。浅い眠りだが、これがあるのとないのとでは全然違うのだ。
あまり空腹でもないがバーガーキングへ行き昼食。関西のバーガーキングは今ワッパーセットが500円だから食べずにいられようか。ガラガラの店内でガツガツ食べる。
堂島リバーフォーラムで堂島リバービエンナーレ。二年前は今一つだった催しだが、今回はぐっと見ごたえのある展示に。最も魅かれたのが高嶺格「海へ」。妻の陣痛を固定カメラ・無音で撮影したもの。一瞬意識が空白になったかのような表情は菩薩のようだった。少しエロティックなところも菩薩とよく似ている。アイディアといい見せ方といい、秀逸。タイトルは、たぶん海という文字には母という文字が入っており、フランス語では母(mere)の中に海(mer)があるというよく知られた話からかな。
ほかに八木良太「Vinyl」の実演もあった。シリコン型で作られた氷のレコードを案外無造作に冷蔵庫から出して、ただ針の調整はかなり難しいようで、ずっと指で押さえていたけれどもそれでも音飛びはひどい。DVDで見られるような、きれいに一曲聴けるものは稀なのでは。あと、やってる間はDVDのほうを消音にしてほしかった。でもほぼ独占して聴けたし、満足です。
あとは畠山直哉、石田尚志、ガデなど良作がたくさん。ギャラリーの協力を得て水に関連する作品を集めたようだけれど、うまく選んでいるなあという印象。ただ、水に関連といっても関連の仕方はさまざまで、そう筋の通った展示というわけではないけど、テーマに固執して駄作を見せられるよりははるかにいい。あと、スタッフさんも適度に気さくな感じでお祭り感があって、それもちょっとうれしかったな。
終わって国立国際美術館でコレクションでも見ようかと思ったら、なんと休館。ていうか、明日からスタートらしい。知らんかった。リサーチ不足だから仕方ないけど、だったらバーガーキングは堂島のあとでよかったなとか、まあいろいろ。
仕方なく肥後橋や心斎橋や難波あたりをうろうろ。
Caloの中にあるSHOPへなちょこで色のついた玉を500円で購入。僕には珍しい買い物。
Port Gallery T「川辺ナホ、加藤悦郎、ジョミ・キム」。ジョミ・キムという名前に聞き覚えがあって行ったのだが、資生堂で展示してた人ですね。三人ともそれぞれにいい作品だし、特にキムさんのはいい作品でエディション物は価格も手ごろ。オーナーさんに結構説明していただいて、ただ正直購入に至るほどには・・・というのが実情ですけど、なかなかいいものだったと思います。
ギャラリーはほかにも行ってみたけど、言及に値したのはこれだけ。
○か×でMOTORO FAAM「And Water Cycles」100円。
一回ホテルに戻り、休憩したり風呂入ったり。今日泊まったサンプラザ2の風呂は家庭用風呂を大型にしたような浴槽で3人くらいが限度じゃないかこれ。ちょっとびっくりした。
ギリギリになり、慌ててバーガーキングでワッパーJrを2つ。関西では半額キャンペーンやってるから買わずにいられようか。あとビール。セブンイレブンはサッポロ製のPBビールを安く売ってるのがいいよなあ。発泡酒よりは高いけど、本物のビールだもん。
最初が豊川座敷の雨敷。さすがにホームグラウンドだけあって安定した演奏っぷリで、やっぱり東京で見るのとは落ち着きが違うなと思う。やってる方としてはそんな意識はないんだろうと思うけど。少女の名前、歌詞が「30歳のフリーター」になってた。歌詞としては20代のほうが圧倒的にいいと思うけど、座敷さんの私小説的立ち位置からすると30歳というリアルさを採ったのかな。
終わって座敷さんと少しお話。終わらせ方に困ってたらさりげなく誘導してくれる座敷さんの処世術に感心したりしながら次はアナログエイジカルテット。たぶん座敷さんとの対バンで過去2〜3回見てるはず。もう1年半以上は間が空いているよく覚えてないけど、見るたびにどこか成長している感じがある。
次がTHE GUAYS。二度目。好んで聴くタイプじゃないんだけれども、まっすぐで迷いがなく、好感を持たざるを得ないバンド。東京に行くそうだけど、残念だなと思う。大阪でなければいけないバンドではないけど、といって東京に行くべきバンドだとも思わない。ファンでもない自分が言うのは変だけどね。決めた以上は頑張ってほしい。
最後が385。知らなかったけどかなり人気があるようで、ベースボーカルの沖縄なまりと音の落差が面白い。ただ、雨敷のほかは音のタイプが似通ってるきらいがあって、どうも一本調子で385のころには飽きがきていたのも事実。もちろんこういうのが好きなら飽きるはずもないから、僕が異分子なだけなんだけど、もう少し変化があった方が385が引き立ったのではという気がする。
座敷さんが見当たらなかったので速攻帰る。スーパー玉出で明日の朝食用に炊き込みご飯とフライを買い、寝る。