怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

とかげのわかばさんたちという天才たち

夕方、新宿で降りて南へ向かう。夕方まであまり空腹感はなかったが、5時半ごろから急にひもじくなって結局代々木の大戸屋へ。ここは先に会計をするらしくずいぶん待たされた。そのうえ弁当の注文も入っていたらしく、出てくるのもずいぶん遅い。タイミングが悪かったんだろうが、正直失敗でした。
急いでバーバラへ。入ると最初のババカヲルコがとかげがどうとかいう歌を歌っていて、少しうれしくなった。流麗なピアノ、歌詞もいい。なんだけど、最後の数曲はインドの民族楽器を弾きこなすでもない曲をやっていて、あれれという感じ。あのままいってくれたらなあ。もったいないと思う。
2番目が辻隼人。架空言語の弾き語りはスキャットとどう違うのかと思うが、でもスキャットではないところに良さがあるのも確か。意味はわからないが、でもなにかの意味をもった言葉で歌われるという体験。声質はトム・ヨークに近いけれども、ピアノの伴奏を含めて聞いてみると音響を生かした作り込みはシガー・ロスのほうが近いかもしれない。アイルランド語も意味わからんしね。
3番目がとかげのわかば。ピアノ弾き語りでないのはとかげさんだけで、真ん中が一番座りがいい。今夜は舞踏会から始まったが、やり慣れた曲なのにボーカルの出だしと着地の音が不安定で、ちょっと調子が悪いようだ。後で聞くと寝不足で喉が不調だったそうだけど、まあツアーが長いから無理もないかも。次回は短めにするそうなので、そのほうがいいですね。次にやった月光という曲、初めて聞いたけどいい感じ。とかげさんの一面が良く出てると思う。ただギターの運指がまだ少し、なので、今後よくなると思う。次がまだら。この流れがよかった。後で聞くと静かな曲続きがどうかと心配していたそうだけど、それが良かったと思う。このあたりからボーカルも安定してきて、紳士、犬が鳴いた日、あくむとあそぼうで締め。MCもリラックスしていて、お客さんとの間合いも良かったのでは。
4番目が航。会社のSさんに似た感じの人で、これまた聞かせてくれる。弾き語りって何人か聞くと飽きてしまうし、30分聞くと飽きがちなんだけど、誰もそうならないところがすごい。今日のイベント名は「天才たちのひらめき」だそうだが、まあ確かに皆さん相当な実力の持ち主ばかりだ。
最後がamamori。サポートにアカネさんというドラムが入っていて、ちょっと志賀さんっぽかった。こちらもいい演奏で、最後まで満足でした。
終ってとかげさんと長々話してしまったけど、僕としてはかなりいいイベントでうれしかった。聞く側としてももちろんだけど、ほかの出演者を見に来た人がとかげさんを覚えてくれる率も高いんじゃないかなと。とかげさんの場合、ありきたりな弾き語りや女性ミュージシャンの枠に入れられてもはみ出してしまうので、そこをちゃんとわかってこの中に入れてくれた代々木バーバラはミュージシャンをしっかり見ていてくれてるんだなと思った。
聞けば前回ライブをしたその日のうちに、ちょうどいいイベントがあってあと一人探していたからとオファーがあったらしく、本当にピッタリでした。小さいけどグランドピアノも置いてるし、いいところだと思います。あ、久しぶりに低く座るとかげさんも見れたし。
そんなわけで笑顔で帰宅。ブックオフに吸い寄せられてしまったけど、行かないほうがよかったな。反省。