怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

ライブビートの奇妙礼太郎

夕方早めに渋谷へ。雨は強め。南口を出て思い出したが、ここは18歳の自分が降りた場所だ。駅前に新聞スタンドがあって、一番いかがわしそうな内外タイムスという新聞を買った、あの場所だ。
待ち合わせ場所に向かったが、妻が先に行くというので後を追う。だったら最初からそうすればいいのに。
NHKみんなの広場、というビル。がらんとして殺風景で、NHKがらみのポスターばかり貼られている。列を見渡すと奇妙礼太郎ファンとは到底思えないような人々もずいぶん目につく。どうもこうした無料観覧を渡り歩いている人々ではないだろうか。知らなかった才能を発見するにはいい機会かもしれないが、発見してCD買ったり有料のライブに行ったりすることはあるのだろうか。ただ無料で見れるものだけを見るという娯楽は、今は僕にはちょっと想像できない。
固定式の椅子285席というホールはおおむね満員。当選者がほとんど来たのか、それとも来場具合を絶妙に推し量る職人芸なのか。こうした場所だと定員を超えると入場させられないはずなので、後者だとするとかなり胃が痛くなりそうな技術である。
最初に拍手の練習、そしてすぐに奇妙礼太郎登場。だだっぴろくて天井が高くて音がよくって、客層バラバラ。でもこういう場合、変に観客ウケを考えず、ただ好きな歌を好きなように歌えばそれでいいのが奇妙礼太郎という男だ。最近の定番、天王寺ガールから始まってソロオリジナル中心の前半、後半はカバー等の定番で。曲を作る才能よりも、そこにある曲を自分流で歌いこなす才能を発揮させる80分。客席との距離感がある分、ふっきって演奏ができたのかなと思う。惜しむらくは声が絶好調とはいえなかったこと。それでも客席の反応は良かったと思う。
ライブビートは6/30放送とのことだけど、放送は聞かなくてもいいかも。ノーカットで聞いた今日の記憶があればいい。
それにしても撮影録音禁止とやけに神経質だったけど、どうせ放送するのになぜ禁止なのかはよくわからない。
帰り、西武百貨店の前でふと思い立って地下に行くと丁度半額祭りをやっていたので弁当を買ってかえる。僕のイベリコ豚蒲焼重はまあまあ、妻のイベリコ豚のコロッケ定食はイマイチでした。