怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

ソウル・フラワー・ユニオン

お昼は瓦そば。瓦そばとはいうが、ホットプレートで焼くのでは風情も何も、というところだがまあ仕方ない。肉はいいものを使っているのでそれなりの味。3把をあっという間に食べ終わったからおいしかったといっていいのかも。ただ時間どおりにゆでた麺は少し柔らかすぎたので次回以降固めにしないと。
ややあって六本木へ。方向感覚がつかめず苦労する。
おなじみピラミデビルのWAKO WORKS OF ARTのカーラ・アロチャ & ステファン・スヒラーネン「Sunday」展とリュック・タイマンス「The Spill」展。カーラ・アロチャ & ステファン・スヒラーネンの作品はガラスと鏡を用いた複層による視覚効果を主とする作品で、特に深みがあるわけではないのだがしかしカッコいい。立ち位置で微妙に見え方が変わってくるところや自分が映り込むところ、光による色合いの妙が心地いい。
タカ・イシイではフランシス・ベーコンをやっていたがこちらは作品というより資料のようなもので、僕のようなものが鑑賞する類ではない。ゼン・フォトはレセプションかなにかのようで立ち入らず。
そのまま乃木坂に向かおうと思ったがふと思いついて東京ミッドタウンに立ち寄り、お店を見学。特にたいしたものもないどころか相当数の空きがでている。ある程度は入れ替わりによるのだろうが、これほど多くのスペースが工事中とは考えにくいしそうするはずもない。おそらくは集客とテナント料が見合っていないために募集に苦労しているのだろう。華やかに見えてもその程度のものだ。
国立新美術館にてまずアーティストファイル2013。無料だから改めて訪れたが以前にも見ているので今日は志賀理江子とダレン・アーモンドに絞る格好で。通りすがりに見ていく他の作品への印象は特に変わらず。やはりこの2人の作品は特に素晴らしくて、それも変わらなかった。
せっかくなので同じく無料の「カリフォルニア・デザイン 1930-1965 −モダン・リヴィングの起源−」展。こうしたデザインものが嫌いというわけではないのでそれなりに楽しく見ることができるのだが、基本的には生活用品なので、遠巻きに見るのではなく手に触れて使ってみないと実感がわかない。隔靴掻痒の感がぬぐえないのがこの種の展覧会で、今回もそれに漏れず。
歩いて青山墓地へ。桜が満開でその向こうに見える高層ビルが墓石のよう。静かな墓地で息絶え散る花弁を視界の片隅にとらえるのが本当の花見ではないだろうか。正直なところカリフォルニア・デザインよりよほど居心地のいい場所だった。
もっと居たいのだが時計を見るとあまり時間がなく、やむなくときの忘れものへ。「GUTAI 具体 Gコレクションより」ということで行ったわけだが、正直なところ老大家たる具体の作家さんはもう作品と価格が見合わないところまでいってしまっており、ちょっとこれはもう、と思わざるをえない。もちろんそれだけのネームバリューはあるのだけど、僕の嗜好はむしろ若くて将来のある作家(たとえ有名になることがなくても)の気に入った作品を購いたいのだなと思った。ただとても感じの良いギャラリーだし、作品もいいものがあった(作家数が多いのでどうしてもバラバラな印象はあるが)ので、そういう意味では満足している。
足早に日月堂へ。前回見て気に入った作品はコラージュのプリントものだと判明し一気に興味を失ったが、写真作品で素晴らしいものがあり、価格は高いながらもちょっと頭から離れない。店主さんにもいろいろ話を聞かせてもらったので、今度妻を連れていったらどうだろう、と思っている。
足早に渋谷へ。いい時間なので残響ショップにはまたしても寄れず、バーガーキングでわしわしとダブルワッパーチーズを食べる。満足。パルプ・フィクションサミュエル・L・ジャクソンが食べてたのはなんだったっけ。
少し休んでO-WESTへ。着いたらちょうど開演したばかりということで、最後列でトモフスキーを聞く。初めてだから曲はほぼ知らないんだけど、それでもぐいっと引き込まれる力があって、すごく楽しかった。熱かった。もうこれだけで満足できるくらい。
続いてソウル・フラワー・ユニオン。今日はまた絶好調で、バンドの噛み合わせがいい。JIGENのソロもいいし、リハがよほどうまくいったのかアレンジも素晴らしい。MCもよくしゃべるんだけどどこかそれが次の曲への起爆剤になっているようなところもある。ライブには大満足。
ただ、いつも見かける指笛男が今日もいて、もちろん避けようと思って移動するんだけどその都度こちらに動いてくるものだからイライラしてしょうがない。指笛を真後ろでやられるとうるさいとかいうレベルではないし、まして帽子を何度も放りあげたりぶつかってきたりでは。最前列でならともかく、後方でやることではない。周囲も相当苛立っていて、スタッフが常時一人張り付いている状態だからその異常さがわかる。一度は首を抱えられて連れられて行ってたし。今日のような思いをするくらいなら行かないほうがマシかもと思ってしまうし、実際そうした人もいるかもしれない。色々な面でも、単にはしゃいでるお客さんの域は超えているので、事務所に直訴したほうがいいかなあと思ったり。
そういえば今日は六本木アートナイトとかいうイベントがあるのだが、チラシを見る限り魅力のかけらもないので帰宅。