怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

大阪4日目

朝起きて玉出で朝食を仕入れた後、シャワーを浴びて荷づくりをして出発。楽しい大阪滞在でした。
梅田で5000円下して阪急で京都へ。なんだか懐かしい。ぶらぶらと歩いて三条のブックオフ美術手帖伊勢神宮を105円で。なんか段々安くなってくるんだがいいのかこの流れ。
バスで某学生寮へ。行くとたまたま年末大掃除をしており、バタバタしているのだがまあなんとか対応してもらった。大学生か大学院生なのだろうが、皆きちんとしていて僕の学生時代が恥ずかしい。簡単に敷地を散歩したのち、バスで途中和食のさとで昼食をはさみつつ小山登美夫ギャラリー・タカイシイギャラリーへ。木村友紀「Interior 6L01〜107T」 がよかった。何の変哲もなくただ妙に片付いている欧米人の部屋の写真。人の気配はあるようでなく、9枚の写真がインスタレーション形式で迷路のようなパネルに展示されている。なにかしら不気味で感覚の奥の方をちくちくと刺激してくる写真作品。やはり実物を見ないとわからないことってある。
続いて京都芸術センターで「あなたはいま、まさに、ここにいる」展。大久保具視と鈴木知佳の二人の作品展だったが、僕は断然鈴木知佳派。漂流物を並べた作品、磨滅して砂のようになってしまった漂流物、キャンバスをかたどって空白として顕わされた作品。どれも美しく心が澄む。写真作品もセンスがよく、ちょっと今後も見ていきたい作家。
Take-Jを訪問したのち、バスでフォイル・ギャラリーへ。初めて来たつもりだったが既視感があるのはなぜだろう。梶井照陰写真展:HARBIN 2009-2012はフライヤーで見て失われゆく満州の風景が気になって来てみたのだが、結論から言うと今一つだった。被写体の選択は決して悪くない。現地の人々の暮らしをしっかりと写し、これという風景を切り取っている。ただ、そこにかけられたカラーフィルターがあまりに過剰で、劇的な効果を狙いすぎているように感じる。受付で過去の写真集を見せてもらうと、どうもその劇的さを狙っている写真家のようだからそれが作風なのはわかるが、僕からするとせっかくの写真を毀損しているようにさえ思える。300円と有料のギャラリーだったが、失敗だった。
少し早いが会場へ。会場入りする前にソーシャルキッチンに寄るつもりだったが思っていた場所になく、探すのも面倒なのでそのまま開場待ちの列に。
ほどなく河村能舞台が開場し中へ。屋内とはいえ堂々とした能舞台にバンドセットが置かれているのはなんとも見ごたえがある。客席は畳敷き。能舞台の正面最前列に陣取ったのだが、これが失敗だった。能と違って演奏は斜め右に向かって行われたので、僕はむしろ右端に陣取ったことになった。セットをよく見れば気付いたはずなのに、不覚だった。
最初はSAICOBABA Feat. The Floating Guitar Borchestra Of Boredoms。SAICOBABAはいつも通りのはずなのだけれど、ギターオーケストラに押されて持ち味が出てこない感じ。この日限りのスペシャル編成だそうだが、そうしてもらえれば助かる。やや不完全燃焼でした。
続いてOOIOO with Gamelan。これは見事。OOIOOは実はそれほど好きではなかったのだけれど、ガムランOOIOO独特のリズムに見事にはまっていて、客席をトランスさせる畳敷き着席だったけど、これはぜひ立って聞きたかったな。野外の能楽堂ならよかったのに。今回は西日本ツアーだったけど、もし可能なら東日本でもやってほしい。そうすればまた聞ける。
バスで河原町へ。OPAに新しくできた巨大なブックオフをざっと眺めてから久しぶりにART ROCK No.1へ。Death Cab for Cutie「CODE & KEYS」800円、ALTZ「V4」1000円。ほかにも気になるものがあったけど、なにしろ財布が軽くなってきたので。
最後、大戸屋で真鱈の黒酢あんかけ定食。ピーマンがほぼ生。前も牛蒡のてんぷらが冷え切ってたとか炭火焼き鶏がぐちゃぐちゃになっていたとかいろいろあり、ここの調理場はほんと杜撰なんだなと思い知った。
バスで学生寮へ。麻雀のようなゲームに興じる学生さんを横目にうとうとし、布団を敷いて就寝。汚い布団だが眠ければほとんど気にならない。ただ携帯の充電と携帯の目覚ましを同時にやらなきゃいけないためにストーブのそばで寝ざるをえず、結果暑くて1時間おきに目覚める結果に。まあいいけど。