怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

とかげのわかば@三鷹おんがくのじかん

午前中にステーションギャラリーに行こうかと思ったが寒いので中止。ビデオのダビング作業をするが、なかなかうまくいかない。やるたびに少しづつは良くなっているようだが。原因は何だろう。
お昼は昨夜の残りの炊き込みご飯とコロッケなど。まあいい感じ。
一旦吉祥寺へ行き、百年というお店へ。月刊ビルを扱っていると聞いたからだが、今は在庫がないとのこと。バックナンバーを手に入れるのは難しそうだ。が、ここの棚はなかなか良かったのでまた訪問したい。
そこからぷらぷらと歩いて三鷹へ。通り道は単なる住宅地だが、1つだけ趣のあるアパートも見かけて楽しい道中。夕暮れ時はどこを歩いても楽しい。
三鷹に着き、まず太宰治の墓があるという禅林寺に向かったのだが、5時過ぎとあって入口が見当たらない。たぶん閉めてしまったのだろう。残念だが、入っても墓がどこかわからないし墓誌も読めないだろうからいたしかたない。ただ、武蔵野の雰囲気だけは感じてきた。
太宰治は中学生の時に新潮文庫をほとんど読みつくし読みなおした記憶がある。戦後の作品や走れメロスなどより薬物中毒に悩まされた時期の「二十世紀旗手」やデビュー作の「晩年」などが好きだった。徹底的に自分だけが好きでその自分との対話を臆面もなく発表し称賛された太宰治が僕は好きだった。いいじゃないか、独善的で何が悪い?死ぬ気もないのにカッコつけて死のうと言いだし女が乗ってくると引くに引けずに情死してみるがもとより死ぬ気がないから自分だけ生き残る太宰。どうしようもないクズな太宰が僕は好きだった。
今度、きちんと墓参りに行こう。
近所の古本屋を数軒めぐる。思ったよりよい感じ。中古レコード屋のパレードにも寄ったが、こちらは少し棚が古い感じがした。
そろそろ時間というかトイレに行きたくなり、おんがくのじかんへ。入るとすぐにとかげさん(でいいのか)がいらっしゃってご挨拶。このおんがくのじかんはどうもCDの販売もやっているようで、いろいろ置いてある。
最初はおおわだゆう、続いてとかげのわかば。僕のイメージからするとステージはもっと暗くてもいいように思うが、手の動きがきちんと見えるのも悪くない。CDでもそうなのだが、「犬が鳴いた日」がいい。犬の視点にところどころ第三者の視点を織り交ぜた歌詞が入り込みやすい。僕が白いシーツに包まれたりしているせいもあるかもしれないが、とてもいい曲だと感じる。そのためか、「回想録」は「消えた夏の日」のほうが好きだ。
続いて神さま。ベアーズのステージがしっくりくるコンビ。面白かった。東京でもこういうタイプのミュージシャンがいるんだなあ、とわかった。しかもそれなりに人気もあるようだったし。
最後は企画者でもある石指拓朗。こういう四畳半フォークは僕はほとんど聞かないというか毛嫌いしてるといってもいいくらいだが、石指さんがやると不思議と入り込める。ギターもかなり聞かせるし、懐古調のファッションがなかなかいい。特にどの曲がというのではなく最初から最後まで楽しく聞けた。今日の収穫ですね。もしかしたら妻も気に入るかもしれないな。
最後、簡単にとかげさんに挨拶だけして帰宅。と思ったら雨だった。そういえば傘を持って行けとか妻が言ってたなと思ったが、そんな習慣がないから忘れていた。雨だったら濡れればいいんだし。
妻がチジミを用意してるというので総菜を少し買って帰宅。楽しい夜だった。