怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

船田玉樹とドクロズ。いい一日

焼きそばの麺が1人前あるので、スーパーで半額のもやしを買ってきてもやし焼きそば。ちなみにこのもやし焼きそば、もやしを洗った水分で麺にほどよく水分がなじむという利点もあるのだ。
妻がテニスに行った後、おやつ代わりにこれまた半額のパン。
3時ごろ出かけるとちょうど妻が帰宅してきたので自転車を台に乗せるのを手伝う。
新宿から埼京線で池袋へ。埼京線って初めて乗ったが、椅子が少なくてドアが多い、京阪みたいな仕様なんだな。よほど混むんだろうか。
池袋から西武線で中村橋へ。20年以上前にI先輩が住んでいたアパートに行ったときにも乗ったはずなのだが、駅や電車や車窓についての記憶は全くない。慣れないのでついていくのに必死だったのだろうか。駅からの道は畑や生け垣が残る、当時住んでいた六本松以上に田舎で驚いたものだった。アパートもかなり古くて今なら興味津津だろうが、それもあまり覚えていない。もうなくなったのだろうな。
中村橋を降りると阿波踊りとかで賑わっている。東京で徳島の祭りというのがよくわからない。
練馬区立美術館は駅からすぐ、ロビーを見ただけでも小さいのがわかる。船田玉樹展は屏風絵もたくさん出ており、全体を見るのがなかなか大変という鑑賞環境でちょっと無理のある企画ではあるのだが、文句は言えないなとも思う。「異端にして正統、孤高の画人生。」というサブタイトルが付いており、洋画家として出発したせいか、確かに日本画としてみると異端の筆致ではある。まして額装しているものはもう洋画としか思えない。それが絹本彩色であっても。ただ、船田氏にとっては日本画か洋画かというのは小さなことで、描きたいものを描くことだけが重要だったのだろう。それは院展と衝突しても大作を出し続けついに勝手に分割されてしまうというエピソードからも知ることができる。それを異端だ孤高だとレッテルを貼ってしまうのは惜しいと思いつつ、それが集客に必要なこともわかる。
展覧会で大きく取り上げられているのは「花の夕」で、ビビッドな色使いや大胆な花の描写などが確かに良い。ほかにも枝垂れ桜を描いたものなどもよく、しかし一番素晴らしいのは「老梅」という屏風絵。歳を重ねた幹の表現、ぽつぽつと咲いた花、粗めの金地、すべてが一体となって押し寄せる。一度倒れ再起した後の作品だから、老梅に自分自身を重ねているのは明らかだろう。船田氏の鬼気迫る思いが形になった名作だ。
気がつけば2時間余りで、十分堪能。駅南の古本屋を少しのぞいて池袋に引き返す。
あまり時間がなく、てんやでいつも通りの夕食。店員の女の子がかわいかったのでまた行こう。
南池袋ミュージックオルグは結構たくさんの人がいて、まずはカーリーズ。名古屋の女子大生らしいです。続いて福岡から178。
そして京都からドクロズ。普通のギターロックなんだけど、それがめちゃくちゃ迫力あって、やっぱり別格でしょ。今日思ったのは、ドラムが要になっていてすごくいい。そこにカナメさんのギターも格段に強さを増してて、オリジナルメンバー以外の人たちががんばってるからこその今のドクロズだなと。いやもちろんアサコ&オヤビンさんが中心なんですけど。終わってしまうのが悲しくなる、いいライブだった。ほんと、いいライブって最後の曲であああーっってなる。
最後がand young…。3回目かな。椅子に座ってうとうとしてたんだけど、MCでfolk enoughのことをちらっと言ってて、ああそうか、folk enoughに似てるんだ、と、そう思うとand youngのやろうとしていることが少しわかった。そう聞けばいいのか、と思った。まあ好きとまでは全然言えないけど、好きという人がいる理由は分かったということかな。
帰り、ドアがわからなくなって楽屋を開けてしまったり。酔っ払いはあかんな。どうもすいません。誰がいたのかわからなかったけど、多分着替え中とかではなかったと思ったけど、びっくりさせてすいません。
帰宅して来場者特典のCDRを聴く。ライブではいまいちピンとこなかった178とカーリーズがすごくよくて、これはCD買っておくべきだったかなと今更思いました。