奈良美智 君や 僕に ちょっと似ている

朝から横浜へ。早い時間なのでチケット屋などは開いていないがしかたない。横浜に着くと大雨。のんびり歩いて横浜美術館に向かうつもりだったがとても無理なので地下鉄で。それでもかなり濡れてしまった。
家族連れの多い奈良美智展だが、基本的にわいわいと見るものなので問題ない。お客さんも極端に多くはなく、まずまずの環境。最初の展示室にあるブロンズはなぜ制作しようとおもったのか理解できないのだが、次の展示室はよかった。原美術館やソウルで見たような、作品を寄せ集めた一画。多くの人が鑑賞できるようになっているので雰囲気も少し拡散してしまってはいるが、それでも奈良さんのセンスを集大成した空間は素晴らしく暖かい。奈良さんのMIXテープを聞きながらここで一番多くの時間を過ごした。
コレクション展は、良いものもそうでないものも、といった具合で、前回見たコレクションとテイストは酷似している。これが横浜美術館なんだろうな。奈良さんの寄託作品が10作品近く出ているのだがあまりいいものではない。ただ、10年以上前にこれだけ買い集めたコレクターがいたというのがすごいな。一番良かったのはなんだろうか。ベルメールは好きだが一番と言われると違うような。土曜日は高校生以下は無料ということで、宿題として美術館の感想文を書きに訪れている子供たちがたくさんいたのだが、そのグループの一つに背が伸びたばかりのような少しひょろりとした女の子がいた。ところがその子は高嶺格の作品解説や日本画に書かれた動物の解説をグループの子らにしていて、それが聞きかじりの背伸びしたものではなくしっかりと吸収したもので、ちょっと驚くばかり。奈良さんの作品よりも印象に残った。
物販は予想通りの大盛況で、まあなんというか。僕は何も買いませんでした。
帰りはすっかり青空なので歩いて横浜駅へ。渋谷には1時過ぎに着き、道玄坂119というお店でランチ。
あとはブックオフを覗いたりして帰宅。帰る途中にも大雨が降っていて、なかなかあれでした。
夕食は海鮮丼。