怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

僕だけの場所

朝から病院へ。9時過ぎに入って採血して10時すぎに終わり。先生は相変わらずちょっと洒落てる。いい先生だ。会計も10時半に終わり、少し暇である。地下2階に売店と食堂があるのは採血のついでに見てきた。生姜焼き定食570円。おいしくはないだろうが、懐かしい味がするはずだ。ほかにといえば、6階の上に屋上とある。医局が屋上にあるのは入院中見ていたが、一般人も上がれるのかと思い上がってみる。本当はよくないのだろう。入院患者でも見舞客でもない、外来患者だから。まあでも折角だから。上がるとそこはデパートの屋上のような空間で、高いビルに囲まれながら抜けるような空の下だ。風が吹き抜け、植物が植えられ、機械類がぐおぐお言っている。簡素なベンチに腰掛けると幸せな気持ちになる。もっと早く来ればよかった。適度にうるさくて適度に静かで適度に古い。アジールだ。
こういう古い病院は今どんどん消えている。そりゃあ6人部屋なんて誰も好まない。でも、新しい病院には屋上なんてないだろう。タイルの貼られた洗面所もないし、中庭もない。床はピカピカで治療室には最新式の器具がぴったりと収まっている。でも、古い病院は妙に心が安らいで、それだけで病気が治るんじゃないかという気になる。
次も少しだけ屋上に行ってみよう。冬はとても居られないだろうし、建て替え工事も進んでいるようだから、ここもあと1年ばかりの命だろう。残りわずかの時間を大切にしたい。
お昼はピッコロティガーというお店でタント・タント。味はなかなかだし量も多いしこれで1000円ならと思うものの、店員がいかにもぞんざい。ラーメン屋レベルの態度にはうんざりする。
お昼から出社し、どうもiPhoneをなくしたようだと気付く。昼食時にはあったから、お店か地下鉄か。駅で問い合わせると、どうやら終点で預かっているようだ。待ち受け画面がエフェクターとケーブルなんて珍しいと言われ内心得意であった。
遠いが終点まで。まさかこんな形で乗るとは思わなかった。ほとんど外は見えないので雰囲気はわからなかったが、ちょっとした旅行気分。
帰宅途中、新宿で「Future Beauty」のチケットを450円で購入。青春18きっぷはあまり扱いがないようで、あってもかなり高い。困ったな。結局奈良美智は見当たらずだった。
妻は野球観戦のため作り置きの焼きそばが夕食。
夜10時から初恋の嵐のラジオを聞く。ファンだったという満島ひかりのナレーションで進行し、終盤、西山くんが亡くなるあたりのところでまた涙が浮かぶ。11時に妻が帰ったので一緒に聞いていたが、お互い無言のままラジオは終わった。