怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

林ナツミ展、NATSUMEN、後藤まりこ

午前、カットファクトリーへ。前回の上手い人は今日もいなかったのであきらめてだっさい兄ちゃんにやってもらう。混んでもないのに適当な仕事っぷりで、次回は別のところに行ってみよう。
お昼はクルア・タイ。12時過ぎに行ったら満席で、少し用を済ませて戻ったらほどなく入れた。ランチでも山田さんの料理は手抜きなしで、トムヤムクンヌードルが複雑な味の深みがあってうまい。レッドカレーはココナツの割合が多くて今一つかなあ。次はまた別のものを頼んでみよう。
恵比寿へ。TRAUMARISにて川内倫子「Light and Shadow」展。展示室の照明と距離感が今一つで、鑑賞というよりは商品を眺めている印象。実際そうなんですが。映像作品は暗いブースの中のデジタルフォトフレームでの鑑賞で、光の強さに目が疲れてしまう。川内倫子の映像作品はスクリーン映写による柔らかさもまた魅力のひとつなのだなと改めて感じた。
ついでにその下のMEMに寄って林ナツミ「本日の浮遊」展。跳んだところを写真に撮る、というのは単純な着想で、僕も鳥取砂丘でやったことがある。うまいタイミングで撮れたので重力感ゼロで空中浮遊しているように見えた。だからその点は珍しくないのだが、そのポーズがかなり入念に考えられたものでただ浮かんでいるわけではなく、本人のいささか人形を感じさせるルックスをよく生かしている。もちろん表情やスタイリングもばっちりで、跳べば真似できるかといえばそうはならない。どうも人気のある人らしく、お客さんも多かった。いいものをやれば人気が出るのだなあ、そして僕もいいと思うものなのだなあ、とそんなことを思った。まあ全部が全部ではないにしても。
waitingroomへ。再訪だが、今日は加藤豊作品に感じた魅力を再度味わうことができなかった。なぜか。気持ちの問題かなあ。
歩いて代官山経由で渋谷に向かう。なにやらおしゃれな店が多く、今の僕にはあまり関係はないのだが、まあ好きな人は好きなんだろうね。
実は前々から18歳の時に泊まったホテルはどこだったろうと気になっていた。渋谷から少し歩いたところで、山の上ホテルとかいう名前だったと記憶していたが、今はそういうホテルはない。記憶違いか、すぐに名前が変わったのか。今日歩いていたら、渋谷グランベルホテルというのがどうも外観が似ている気がする。僕の記憶では坂をもっと登ったところなのだが、もしかしたらそれかもしれない。と思って今調べてみたら2006年開業だから違うなあ。
ヒカリエ8階へ。ギャラリーは特に感じるところもなく。奥のほうでなにかイベントをやっていたがおっさんはお呼びではないらしい。そうですか。他の階は何があるのか、多分知らずに終わる気がするな。
だらだらとUPLINKへ。ギャラリーでは大塚咲「密賣NUDE発売記念写真展」。会場はとても狭いので点数も多くはなく、あえてだとは思うが似たような写真に絞った展示だったのでいまひとつ。さっと見終わって帰ろうとしたところおしゃべりしてる人がいて気付いたのだがご本人がいらっしゃっていた。大塚咲さんといえばAVは見たことがあって、情婦的なエロスを醸していた記憶があるが、こうしてみると店員さんにいそうなごく普通の女性である(当り前か)。画廊にご本人がいると緊張するものだが、他の人と話しててくれるとそうでもないのでよかった。
少し時間はあるが下北沢へ。幻游社という古本屋が、どうも客との会話では閉店間近のようだ。なので棚もスカスカで、ちょっといい本が見当たらない。もう少し早く来れたらよかった。今の棚を見ても、いい本が並んでいたことは想像がつく。
ほかにドラマという中古屋があったが、あまり面白そうな感じではない。疲れてきたので無理せずセブンイレブンで買ったおにぎりと唐揚げ串とレッドアイで夕食がわり。無理してるな。おにぎりは荒挽きソーセージとかいうのを買ってみたがおにぎり史上に残る不味さでびっくりした。こんなもの売るなよ。
で、ぼちぼち下北沢シェルターへ。入ってみると、意外に狭いというかかなり人が入っていて、予想とだいぶ違った。VI-CODEくらいの大きさにそこそこの入り、みたいな想像してたから。まあ元々根拠はなかったが。
最初が片山省吾 with 網走ティータイム。名前でだいたい想像はつくわけだが、芸人ではないので面白かったりすべったりでまあいいんですが、これ始終笑ってる人らのセンスのなさが嫌だな。というと角が立つので僕とはセンスが違うのだなと。別に面白くもないところで後ろからこれ見よがしに笑われると疲れるので勘弁してほしい。
続いて後藤まりこ。ソロは弾き語りみたいなのを想像してたけどバンド編成でした。バンドがまた腕ききで、何しろドラムが千住さんだし。そこにCharaと同じくエロ系の声質をエキセントリックなステージングで展開されるともう。これは凄まじかった。前のほうは後藤まりこファンが密集していて、後藤さんが前に出てくると手を伸ばしてる様子に「お前ら風俗行ってこい」とか思ってると、こっちまで出てきたので結局似たようなことに。すいません。これはほんとにすさまじかったのだけれど、これと同じことを例えばBIGCATでやれるかといえば無理なわけで、メジャー再デビューが心配です。まあソロもまたぜひ見に行きたいし、XIRA XIRA FANTASTICも久しぶりに見たいんだけどなあ。やってくれないかなあ。
最後はNATSUMEN。前回のKBSホールで今一つに感じたが、あれは疲れて後方から見てたからだというのがはっきりした今日のステージ。暴力的で、繊細で、閃光のような。これも凄かった。言葉では語れない体験だったからこれ以上は書かない。
余計な話をすると、前にいた女の子がしきりにこちらを警戒してしまいにはガードし始めたんだが、ずいぶん気を使ってたつもりなんだけどね。押されても踏みとどまってさ。そんなに気になるなら最後尾に行ってくださいませんか。
楽しくご帰還。