怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

THE STAGE FILM SHOW feat.ミラーボールズ&豊川座敷の猫敷

バッジもありました

仕事を終えて心斎橋へ。クアトロで明後日のチケットを買う。今日は外タレの来日延期でお休みのはずだが、知らずに来た客の対応や払い戻しのためか一人詰めていた。チケットは22番。ここで買う客もそこそこいるのだろう。
かなり久しぶりに四ツ橋のうな茂でうな茂定食。う巻きが心持小さくなったような気がするが、気のせいだろうか。道具の関係があるからそんなに器用に小さくはできないか。おいしかった。いつもがっついて食べてしまい、味わう余裕を持てないのだが今日は中盤でスローダウンできた。大人なんだから。
○か×をのぞいて、初めてキングコブラヘ。月世界旅行社という自主製作映画集団の企画で、ミラーボールズ豊川座敷の猫敷というチョイスが素晴らしい。久しぶりに自主製作映画の世界にも触れたかったし、僕のためにあるような企画だ。キングコブラにはラインナップからして次がある気はしないので、最初で最後になるかもしれない。
お客さんは結構入っている・・・のはいいが、スクリーンがしわしわ。鉄棒から布をぶら下げてスクリーンにしているのはいいが、布が薄すぎて白さが足りないうえに大きなしわがいくつもあって嫌な予感がする。案の定、しわが邪魔になって画面が見ずらい。最初の「まごころの会」は画面が暗めなこともあって非常に見にくい。学生さんとはいえ造形大だからかなり本格的に作られたものなのに、こんなスクリーンで上映することに納得できているのだろうか。布をキャンバス地に変えればかなり良くなると思うのだが、そうしようとは思わなかったのだろうか。もったいない。ただ、片岡大樹監督のこの作品、足音や意味不明の声、明暗の使い方など、かなりの出来栄えだった。それだけにもったいない。まともな場所で何本か見てみたい。
次が藤本啓太監督の「ゆびきりげんまん」せりふ回しがどうもぎこちなく、というのは俳優ではなく脚本の問題。こなれてない。演出も悪くはないがハッとさせられるところもない。若さがない。脚本指導に高橋伴明の名があり、造形大の関係なのだろうが、まさか高橋伴明が改悪してるとかはないだろうな。
一通り終わってビールを取りに行ったら、バーカウンターの子(美人)が「最初から見てました?」「あれ、何がもめてたんですか?」と聞いてきた。そりゃ見えないよなあ。コップをひっくり返したようだというくらい。ホームレスの造形もわからなかった。でもきれいな人と話してテンションは上がった。そういう意味ではありがとう。
次に豊川座敷の猫敷のステージフィルム、という数分ほどの映画。音楽に人生にもがく一人の人間の煩悶を短い時間に鮮烈に納めていて、よい出来だった。これも片岡監督。今回の企画はこの人かな。音に対する感性がいい。
リアルタイム映像とバンド演奏をシンクロさせながらのライブ突入はいかにもありがちで困ってしまうが、それが若さか。ライブは新曲がまだこなれてないものの、にごってるなどはさすがの完成度。アングラ感が薄くなったのはさびしいが、その分バンドとしてのまとまりを感じた。ただ、西岡くんのドラムがばたばたしてるのは気になる。ばたばたしてないときは割といいので、そこなんとかしてほしい。お客さんは映画を見に来た人も多いだろうに、結構反応はよかった。
次がミラーボールズのステージフィルムで、これが何の工夫もない、何度も見たような設定とセリフのオンパレード。柴田有麿監督作品。これはひどい
ミラーボールズは特に北脇さんの気合の入り方がすごくって、ストロークがかなりよかった。いつもは森さんのリードに隠れて下支えの感があるが、今日は逆転していたような。いいライブでした。
終わって皆さんでごあいさつ。はきはきしゃべる森さんが新鮮で、コンビニに行ってしまって途中で入ってくる座敷さんがイメージ通りで楽しかった。
映画に対する不満とかをTWITTERでぶちまけたりしたけど、冷静に考えてみると、それは映画から退いた自分のフラストレーションなんじゃないかと気がついた。一時期ほんとに情熱を傾けていた自分の後ろ姿を現在進行形で映画を作っている彼らに重ねて必要以上に厳しく見てしまったのかもしれない。よく考えたら、各地で上映会を企画してしかも有料で客に見てもらうってすごいことですよ。落ち着いて考えると、うらやましいだけだったんじゃないか。まあ不満自体は全部当たってるとは思いますが。あと、キャッチコピーの「音楽と映画のエクスプロージョン。新たなるライブ空間を体感せよ!」は激しくださいので、次回はもうちょっと考えてください。