怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

新春二人うた会(×新春シャンソンショー)

朝起きたらやっぱり動かない。昨日組み立ててるときに少し煙が出ていて、もしかしたら回路を焼き切ってしまったかもと心配になるが、ともかく作業。電池をもう一つのほうを使い、逆にしたら動く。でも最初使ったほうだと回路をつなげても動かない。電池が不良とは考えにくいが、原因はなんだろうか。今度は接触端子を取らずに付けたままにしたので、圧着は大丈夫な半面スペースの窮屈さがひどい。でもなんとか作業終了。ようやく完成した。これで電動歯ブラシ復活です。もう一つの電池、使えるだろうか。2年後くらいにまた交換したいのだが。
お昼に餅を食べて出発。大山崎に着いて少し回り道しながら大山崎山荘美術館「山荘美学 〜日高理恵子さわひらき〜」展へ。いつもながら、トンネル門とそこからのカーブと土壁の感じがうれしい。
なぜか団体さんらがいてがっかりするが、観覧スペースはそんなに混んでなくて、ある程度じっくり見られた。ただ、年寄りが見当違いのエラそうな批評をしているのにはげんなりさせられたが。静謐な作品を見てるときに、台無しだ。お目当ての日高理恵子は、新館入って左側のが一番良かった。ただ、新館はスペースが小さくて作品のサイズに合ってない。もう少し離れて見ないと良さが出てこない。左側がいいと思ったのは、エレベーターの前あたりまで下がって見れたからかもしれない。ただ、国立国際美術館の所蔵品のほうがずっといいとも思ったけれど。さわひらきは、スポッターがよかった。すごく単純ではあるけれど、心が透き通っていくようなそんな効果がある。所蔵品ではルーシー・リーがよかった。陶芸はあんまり興味がないと思っていたけど、東洋陶磁美術館に行ってもいいかもしれないと思った。さわひらきはCD-Rを売ってたけど、なんか家で見る感じはしないし、日高理恵子も画集はいまいちだったので買わなかった。それより、全然見てなかったんだけど、日高理恵子本人のギャラリートークをやっていた。偶然遭遇して少し聴かせてもらった。僕は国立国際美術館で初めてみたとき、びっしりとした枯れ枝に死を思ったのだが、本人はそういうつもりで書いてるわけではないようだ。今日見た作品も死の雰囲気はあまりなかった。数本の同じ百日紅を何度も何度も書くことは私にとって新鮮なのですと語る日高さん、凛として美しい人だった。
2時間余り堪能して、少し心を残しつつ下山。途中の古道具屋を冷やかす。スタジオ使用品だってさ。
河原町で降り、TAKE-Jであらかじめ決められた恋人たちへ「ラッシュ」1480円本田ゆか「Heart Chamber Phantoms」1080円。100000tトクマル・シューゴ「EXIT」1300円。三条のブックオフは、前回目をつけたのはとっくにありませんでした。そうだよね。もう1ヶ月も立ってるしね。無駄遣いせずに済んだと思うことにしよう。大戸屋で夕食。豚肉の黒酢炒めを頼んだらやけに時間がかかった上に牛蒡の揚げたのが冷え切ってた。こらこら。
歩いてギャラリー16で「日高理恵子ー見ること」展。こっちはあまりいいものはなく、あっという間に観覧終了。お爺さんが作品を買ったらしく、配送の相談とかをしてた。すごいなあ。だって小さい大したことない作品で40〜50万だよ。そういう人、いるんだな。
予定外に早く終わってしまったので仕方なく百万遍で古本でも漁ろうかと思ったら、ちょうど6時半の閉店時間のため見れず。ここで降りた意味なし。あほくさ、と思いつつ歩いてザンパノへ。途中、華祥という中華料理屋で行列ができているのを確認。有名店なんだろうか。知ってたら大戸屋なんか行かなかったのに。7時前にZANPANO到着。開場遅れにつき数人待っていて、僕も7番目くらいに並ぶ。ほどなく開場して、席はステージ近くを確保。早く会場に着いたのは予定外だったけど、細長い会場で遅くなるとすごく後ろになってしまうので結果オーライだったかもしれない。
カフェ・ヌテラを注文。すごく大きいカップで出てきて、500円でこれは飲みごたえある。おいしかった。
最初が見汐麻衣さん。少し高音が苦しそうだったけど、それもまたいい感じ。透明で、浮遊感があって、ギターのディレイ音とうまくかみ合って。背後の窓からちょうど叡電の踏切が見えて、ごとごとのそのそ通り過ぎていく電車がまた視覚効果抜群。ちなみにこの踏切、外で聞くとすごい音出してます。「Blackbird」がうまくできなくて悔しがってたけど、次で聴かせてもらえたらうれしい。
続いて家に歌詞カードを取りに帰ってきた山本精一さん。最初だけエレキであとはほとんどクラシックギターとアコギ。ただ、山本さんはエレキをびよーんと弾きつつぼそっと歌うのが一番素晴らしいと思う。そう、羅針盤のように。だからちょっと今日は残念だったけど、あの素晴らしい愛をもう一度はよかったな。なんかチャイナさんのことが頭をかすめた。最後、お二人の共演でやったインスタントコーヒー・ラグが素晴らしかった。
10時に終わって、少し走って出町柳まで行ったが電車を1本逃した。走らなくてもよかった。
走ったせいでしばらく気分悪くなった。遅くなってもいいから、余韻にひたりつつ歩くべきだった。