怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

朝、妻が雑炊を作ってくれる。ありがとう。
時間をみはからってみんぱくへ。しかし、十三の乗り換えで間に合わず、大誤算。たしかにあまり余裕のない乗り換えだとは思っていたし、走りもしなかった。でも、間一髪でもなく間に合わないって。その後茨木市でのバスにも結局間に合わず。これも、無理ではないけどギリギリっぽいから1本前の電車にしたわけで、そのギリギリも全然だったと。はあ。で、バスは1日3本くらいと思っていたらなぜか近鉄バスもあり、なんとか乗ることができた。不幸中の幸いか。こんなならおとなしくモノレールにすればよかったのだ。しかも近鉄バスの運転手がまた態度悪いし。
ようやく万博公園のはしっこに到着、歩いて国立民族学博物館に向かう。遠いと言えば遠いが、天気はいいし遠くに太陽の塔は見えるし、そう悪くない。まず特別展の「彫刻家エル・アナツイのアフリカ―アートと文化をめぐる旅」から。入ってすぐに展示してある「あてどなき宿命の旅路」は良かったが、それ以外はそうピンとこなかった。むしろ2階に展示してある構想デッサンが、アール・ブリュットっぽくてよかった。
続いて本館。ケ・ブランリーが美術的な価値に重きを置いていたのに対し、こちらは民族学的研究の色合いが強く、美しさを感じるものは展示の一部しかない。そういう点ではケ・ブランリーは粒ぞろいだったなと改めて感じるが、こちらはなにしろ量が多い。とにかく広い上に、なぜか弦楽器を大々的に特集していたりする。そのところどころに良いものがあるが、美術の観点から見るとけっこう疲れる。むしろざっと見て回る感覚になる。それにしても膨大な収集品で、これはちょっと世界に冠たるものではないだろうか。最後は日本のコーナーなんだが、まるっきり見覚えのない、知識としても知らない品々が大多数で、なんか複雑な気持ちになる。かつてあった日本は消えてしまって、その一部が博物館にしまいこまれて、こうして展示品になって。
最後、ショップでマリ共和国製の廃ブリキで作った自動車のおもちゃ630円を購入。レジのおばさんが笑顔といい応対といい気持ちよかった。ああいう風に働きたいものだ。
そして太陽の塔を観察。前は芝生の中にも入れたような気がしたけど気のせいかな。圧巻ですごくかっこよかった。大きいし、意外にちゃんと保存されてるし。外人さんに写真をとってあげた。1回失敗したけど。
バスで茨木に戻り、途中農業祭というのをやっていたのでのぞいてみて、猪汁300円を食べる。肉はあんまり入ってないけど、体が温まっておいしい。ソーセージも魅力的だった。ポン菓子をもらった。まな板が500〜1000円でひかれたけど、厚みがあるのであきらめた。おもしろい催しで、近くだったら妻とぶらっと来てのんびりしたら楽しそうだ。
古本屋は相変わらず何の収穫もなし。茨木はだめだなあ。昔は中古CD屋もあったし、古本屋ももう3件はあったのに。
結構疲れて帰宅。夕食などは適当に済ませる。妻が楽しそうに帰宅。楽しんでくれてなにより。僕も楽しかったが、少し疲れた。元気だったら、みんぱくはもう1周したいくらいだった。あと、建物がたぶん元は万博のパビリオンなんだろうが、微妙に時代性を感じるデザインがかっこよかった。あれはあのままやってほしい。国立国際美術館もああいう感じだったんだろうか。そのころに一度見てみたかった。不便だけど。