怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

駅に行ったら工事の都合なのか一部だけ屋根がなくなっていた。そこを選んで座って電車を待った。たかがホームの屋根だけど、すごく解放感があって心地いい。
星野博美「銭湯の女神」を読み始めたのだが、これ、最初の方のページの下がひどく汚れてる。食べ物を落とし挟みこんでそこを虫が食って、という感じになってる。実際小さな虫が逃げていくのを見た。買った以上は最後まで読むけれども、読み終わったらゴミ箱に捨てるしかない。
お昼、かねてからの課題だったカシミールに行った。2時ごろだったけど、行ってみると列がない。店の前まで行くとドアが開いていて営業中なのはわかったが、お客さんは3人だけ。すごく混んでるという話だったのに、なぜ。マトンを注文。別に品切れになっているものもなさそうだし、拍子抜け。
おじさんは、愛想はいいし腰も低いのだが、どことなく表情にぎこちなさがある。あんまり客商売に向くタイプではなく、カレー作りが特技といった感じ。いろんな鍋から材料を混ぜ合わせてスパイスを加えて味見をして、5分くらいで完成。見た目はかなり悪い。味は、確かに世評通り酸味が強いが、それが個性だし、きつすぎるとは思わない。マトンの香りも適度にあり、豆や豆腐などの具もバランスがいい。スパイスの強い刺激と辛さもいい感じ。バンブルビーがスパイシーながらも全体に丸みがあるのに対し、こちらは非常にとげとげしい。食後しばらくとげとげしさが続く。総合評価はバンブルビーに及ばないし、好みともいいがたいが、おいしいカレーであるのは間違いない。場所といい、噂に聞く行列といい、何度も訪れようとは思わないが、誰かに紹介するのはためらわない、そんなカレーだと思った。まあひとつ課題をクリアしたよ。
夜、妻の作った豪勢な夕食。ありがとう。どんなレストランの食事より、妻が作ってくれたお祝いのほうがうれしい。