怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

美醜

朝からタワーレコード梅田丸ビル店に並びに行く。9時前について、出入り口を確認したが誰も並んでない。一安心で11時の開店を待つ。9時過ぎ、に1人、10時過ぎからぽつぽつと増え、最終的には20人近くになっただろうか。ようやくシャッターが開くと、なぜか1人が入って待っている。ほかの出入り口で待っていた人なのだろうが、横入りされたようで気分が悪い。僕はほかの出入り口も確認したうえで並んだのに、彼女はそれをやってないということだ。僕の後ろに並んだ人も他を確認したうえで並んだのだとすれば、彼女はついさっきやってきたばかりだという可能性もある。もやもやとした気分でカウンターまで行くと、こんどはその女は現金がないので下ろしてくるから取り置きしてくれと言いだす。バカか?現金くらい用意してこいよ。しかも店員は最初は取り置き出来ないといいつつ、結局取り置きを認めてやがる。ゴネ得を許す店員は最低だ。しかも整理番号の最初から3枚。ふざけるな。そのあともこの問題をいろいろ考えた。出入り口が複数あるのは僕もわかっていて、もし複数で並んでいたら交互に整理するだろうと思っていた。あっちは結局一人だったから、そういう意味では対応は滅茶苦茶ではない。だが、それならそれでこちらの列に説明するべきだ。どうなったのかわからないが、もしあの女のせいで買えなくなった人がいたのだとしたら気の毒でならない。せっかくの、もう2度とないマイスティースのラストライブが見れなくなったらどうする?タワーの丸ビル店は僕もひいきにしている店だが、この件はひどいと思った。
そんな憤懣を抱えながら国立国際美術館で「絵画の庭」展を鑑賞。作家ごとに部屋を分けている趣向で、個展をはしごしているようだ。作品全部が気に入るという作家はなく、そのうちの1〜2点だけが良い、というものが多い。もちろん全く気に入らないものも多いが。奈良美智は今まで「ただのイラスト」と思っていたけれど、「after the acid rain」「Rock'n Roll the Roll」は良かった。ほかに会田誠「ジューサーミキサー」などが良かった。コンセプトはとりたてて目新しいものではないのだけれど、ジューサーの中の女の子たちがすごくリアル。リアルといっても本物のリアルじゃなくて、絵としてのリアルさ。何なんだろう、この感覚は。草間彌生は展覧会の性質上近作のみなので、いいものはなかった。ほかは加藤泉の彫刻作品、岩永忠すけ「ひとつめ小僧」坂本夏子あたりか。
2時間ほどで鑑賞を終え、昼食は前から少しだけ気になっていた中之島三井ビルのリバーレスト。パスタセット600円を注文したのだがパンもサラダも残っていない惨状で、結局パスタだけ食べるはめになった。味は、まあ、別に。遅い時間だからしょうがないとはいえ、あまり気持ちのいいものではない。あと、店員の態度が少なくとも表面的には丁寧なのもいやだ。少しでも態度が悪いと苦情が出てクビになるのがいやでやっている雰囲気がする。丁寧に接せられても嫌な感じというのはあるのだなと思った。それは店員が悪いというよりは管理体制が悪いのだろうけど。店員教育というのは、「態度悪いと首にするぞ」じゃなくて、自然と態度が良くなるように仕向けていくことだと思う。表面だけのお辞儀よりは無愛想な本音を望みたい。
その後谷四の大阪府立現代美術センターで「現代アートの世界に輝く新星」というどうしようもないタイトルの展示。いわゆるアール・ブリュットの公募展だがアール・ブリュットっぽさを出したくなかったのだろう。また、作品もアウトサイダー・アートというよりは稚拙なインサイダー作品が目につく。しかし、濱田泰慎「電車」高橋信夫「桜」加地英貴「紫と橙」橋本良平トヨタフォークリフト」など、いい作品もちらほら。こうしてみると、審査員の評価と僕の評価は必ずしも一致しないようだ。おおむね満足な展示だった。
帰途、播磨屋ステーションに寄ったら、横入りしようとするおばあさん(?)がいたので注意すると、「うるさい!」などと大声で叫びだし、呆れた。なんと情けないことか。行儀の悪い客が非常に多く、初期に比べ注意アナウンスが激増していることも考えると、もうそろそろ撤退の潮時ではないかと思った。