怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

おなじみシャングリラへはいつも地下道を通っていたが、今日は福島方面から行ってみた。とてもさびしい道のりだが、それは似たようなものか。貨物線用の踏切があるのがなぜかうれしい。大きな道路のなかに、申し訳なさそうに、存在感なく設置された踏切。公園で小休止して缶チューハイを喰らうダメ人間。シャングリラが近づいたところで、かねてエンケンさんが食事をしたという食堂オリンピアを発見。タクシーが2台も止まっているから、きっとおいしいのだろう。隣のへんてこな喫茶店にも興味深々で、こっちのルートをもっと早く開拓しておけばよかったと少し後悔する。エンケンさんといえばシャングリラの赤いカーテンをデヴィッド・リンチっぽいと言っており(僕もそう思っていました)、裏の貨物線もリンチっぽいと言っておられたので見に行く。暮れ時の貨物線は、雰囲気はあるけどリンチのような感じはしなかった。昼だったら違うのかな。
シャングリラの横の駐車場から表通りに戻ろうとすると、ミラーボールズの北脇さんとすれ違った。ギターを持っていなければ地味な女の人でしかないので、一瞬わからなかったが、来た方角に名古屋ナンバーのイプサムが停まっていたので間違いないだろう。
最初は豊川座敷の猫敷。ギターとボーカルが明らかに不調でがっかり。ドラムは鬼気迫る迫力を感じた。ベース、キーボードはいつもどおり。安藤さんの笑顔が少なかった気がする。最初のにごってるではあちゃー、と思ったが、なんとかしり上がりに調子を上げてきて、最後の少女の名前では結構いい演奏になった。次回に期待というところだが、僕はやはりソロの方が好きかも知れない。
次はミラーボールズ。二人が顔を見合せて弾きはじめる瞬間はぞくぞくする。CDで聴いていると、時々ゆらゆら帝国のフォロワー臭さが感じられるが、ライブではそんなことは全然思わせない。切れ味の鋭い、ディープな世界を見せてくれる。シャングリラの赤いカーテンがよく似合う。豊川座敷の猫敷が、シャングリラの高いステージがあまり似合わないのと好対照だ。天国と地獄もすごく良かった。また聴きに行こう。
三番目はメガマサヒデほりゆうじを彷彿とさせる弾き語りで、音楽的にはなんでもなく、バーボンの水割りの影響もあって後ろの方で横たわりながら聴いていたが、MCは良かった。好感を持ったのは確か。
最後はチッツ。音楽としては別に好きなタイプではないが、唯一のバンドサウンドだからか、それともアルコールパワーなのか、いい演奏に聞こえた。好きな音楽でもないのに楽しめるというのは力があるんだろう。安藤さんとモスさんも楽しそうに見ていた。
客入りは40人弱くらいか。転換中に流れていたのはボガンボスかと思ったら昨日のBO GUMBO3のライブの模様だった。当然中川氏のMCやボーカルも入っていて、その点でも楽しめた。客席にモーモーのヤジマさんに似た人がいた。マイマイさんはきれいな女の人のそばになにげに座っていた。彼女さん?やるなあ。
豊川座敷の猫敷の出来は不満だったが、でも楽しいライブだった。また行こう。