怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

食道楽

お昼は去年くらいにTVで見て気になっていたバンブルビー。店に近付くとぷんとスパイスの香りがする。カレー屋さんはどこでも店の近くはカレーの匂いがただよっており、それが看板がわりでもあるのだが、ここはスパイスの香り。これは期待できるぞと思って店に入ると、1時過ぎとはいえ先客はわずかに一人。あれぇ、と思うがともかく注文はマトンキーマカレー800円也。
ご飯の上にびっしりとカレーがかかっている。というより、ねっとりとしたものがご飯を覆っている感じ。液体というより固体に近い。インドカレーはさらさらという概念を覆しているが、もしかしたら本当のキーマカレーってこうなのだろうか。辛い。すこぶるスパイシーであるが、よくある何十倍とかの辛くするためだけの辛さとは全然違う。スパイスをひいて調合してその結果辛い辛さである。時折がりっと大きめのスパイスが入っている。カレールーというよりはスパイスを食べているのに近い。量は十分で、最後の方は辛さとの戦いであった。それでもルーを残したくないのでこそいで食べてしまう。いやはや、なかなかの一品。ちなみにマトンの風味はほとんどせず、何を食べても似たような味であろう。次はキーマでないものを食べてみたい。ジビエとかもあったが、この感じだと値段分の違いはわかりそうにない。
辛いカレーといえば、嶋田さんが福岡時代にル―デリーのカレーを勧めてくれて、大阪に来た時に食べに行ったことを思い出す。嶋田さんが元気ならこの店のことを教えたかった。
夕方になっても胃の中でスパイスが暴れている感じがある。体調が悪い時には食べられそうもない。小沢健二は「毎日カレーでかまわない」に「ぼくもインドに住んでた時は毎日カレーでした、これは真実ですね」と言った(byほりゆうじ)そうだが、これは絶対毎日食べられない。聞いたところ、日本のカレーはインドでは高価なため使えないようなスパイスがたっぷりだという話もある。
夕食はまいど船場に寄って半額祭り。弁当が品切れだったが、幸いカレーの感じがまだ残っているので惣菜寄せ集めで220円。
その後パティスリー ラヴィ ルリエなる店に行く。到底成立しそうにない立地にぽつんと灯がともっている。残念ながらケーキの残りは少なかったが、トルシュ・オ・マロン(モンブラン)510円があったのでなんとかセーフ。ほかにタルト・タタン390円とアンブル・ノワ460円。全体的に結構なお値段だが、ご主人が出てきて、「読み違いで品薄になっちゃってすいません」とのことで、ファーブルトンをサービスしてくれた。えらいなあ。ファンになっちゃいそうだ。
味はどれもおいしく、あっさりしているようで深いところでしっかりと甘さがある。最近のケーキはとかくあっさりしているものが多いし、しっかり甘いのはくどくなるが、そのバランスのちょうどいいところを出していると思う。妻からの評価も高く、面目を保つことができた。ちなみにファーブルトンもおいしかった。お勧め商品なのかも。