怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

みやこ音楽祭

すっごくたのしそう

出かける前にマルハチで弁当を買って食べる。朝トーストの直後11時に幕の内弁当。さすがに胃にもたれる。もたれつつ阪急で大宮に行き用事を済ませて歩いてKBSホールに向かう。京都はどこを歩いても面白く歩けるような気がする。30分ほどで会場につくが、モギリ待ちで長い列。やっと入ったときにはLucky Lipsは終わりかけで2曲しか聞けなかった。まあ特に長く聞きたいわけでもないが。
一旦外に出ようとしたら、なぜかロビーから特徴的なギターの音が。ビザルブルース!出番はもっと後だったはず・・・と思ったが、間違いない。全身真っ黒で、異様。すごかった。久しぶりに見たような気になったが、実は4年前のみやこ音楽祭でCD-Rをもらってリピート聴きしてただけで、ライブは初めて。やっぱりすごかった。僕の耳に間違いはないのだと改めて思う。あっという間に終わってしまったのが残念。また聴きたい。これは怪人である。
外でsunrain recordsのセールでビジリバ「ロッキュ」を1300円でゲット。素晴らしい。
スーパーノアは一応2曲だけ聞いたが、特にどうってこともない。最初に聞いた時はポストロックっぽい、いいセンスのバンドだと思ったのだが。仕方ないので外でDJを聞いて森ゆにを待つ。ロビーステージの時間帯は変更になったらしく、スーパーノアが終わってからのスタート。1曲目は矢野顕子のカバー。なかなかいい。こういう、女性ボーカルは基本的にはあまり好きでないし、特にキーボード弾き語りは苦手なのだが、森ゆにに関しては、結構いいと思った。
rei harakami。久しぶりだけど、今日は結構ノイズ寄りの印象。ノイズはセンスの良し悪しがもろにでるジャンルだと思うが、さすが。ただ、満腹感の残る中、じっと聞いているとふらっと倒れそうになってしまう。
ロビーステージは待望のmojoco。これが追加発表だったから急遽チケットを買ったのだから、聞き逃してはいけない。前から2列目で下から見上げる園部くんは、僕の若いころの印象によく似ている。指も細くてすごくきれいで、これも僕に似ている。すごくいいライブだったが、カモンガールはシンプルに演奏した方がいいと思った。いい曲ってそういうものだ。イエスタデイとかね。外でインディーズの2枚を買う。特典CD-Rがあるかと思ったらなかった。残念だ。
mojocoを堪能したのでLimited Express (has gone?)はぶっちぎってうろうろして、ゆーきゃん待ち。ゆーきゃんは髪が黒く、そしておとなしくなってた。声は変わらずだが、あのルックスも含めてゆーきゃんだったのに、残念。なのであらかじめ決められた恋人たちへを聞く。何度も聴いているような気がしていたが、実は今日初めて。で、今まで僕が勘違いしていたことに気がついた。ピアニカとエレクトロニクスを融合した抒情的なサウンド、という思い込み。確かに今まで聞いていた音源ではそういうのが強かったが、実際には暴力的・破壊的な音とピアニカの叙情性をうまく織り交ぜた、踊れる音楽だった。これはCD聞くよりライブの方がいいじゃないか。今まで思い込みで決めつけていた自分を反省する。
この辺でウィスキーの水割りを飲む。なんか食べようかと思ったけど、相変わらず空腹感ゼロなのでパス。いい感じに酔っぱらい、ロビーでDJを聞きながら椅子に座ったまま踊る。自分ではすごく楽しいのだが、みやこ音楽祭blogに写った自分は楽しそうな女の子の後ろでつまらなさそう。なぜだ。
フジファブリックが始まったので3曲くらい聞くが、自分には合わないっぽいので外でまたDJを聞きながら座って踊る。よく考えると、ただの奇人変人かもしれない。でも酔ってるので問題ない。急遽Dorianという人がライブを始めた。多分昨夜の出演者かな。すごく良かった。相変わらず座りっ放しなのでそうは見えなかったかもしれないが、最高だった。CDを売っていたので買おうと思ったけど、切れ目がないのでどこで買っていいかわからないうちにくるりが始まってしまった。やはりみんなくるりを見たいのか、ロビーはほとんど人がいなくなった。Dorian・・・CD・・・と思いながら、でもくるりを見逃すわけにはいかないので中に入る。でも音楽に集中できないので、やっぱり外に出て、無理矢理なタイミングでCDを買う。さすがにびっくりしてた。ごめん。こういうとき、うまいこと話せる人ならいいが、相変わらずしゃべり下手なので、何にも言えなかった。何か言ってあげたかった。だめだ、俺。
でもCDを買って俄然集中できた。
くるりはファンデリアが出た後からだから、実はかなりファン歴は長い。その割にはライブは初めて。初期のクアトロなんかでやってた頃に行きのがして、大きな会場でやるようになってからは今更感がでて。ただ、なぜライブに行かなかったかといえば、くるりのライブに特別な期待を持たなかったからだと思う。つまり、是非ライブを体験するべきだという気にならなかったのだった。その気持ちは正しかった。悪いライブではないけれども、ライブ盤を聞けば足りる、そんなライブだった。それがなぜここまで人を集めるのか。僕にはわからなかった。
例えばDorian、mojocoあらかじめ決められた恋人たちへ、ビザルブルース、こういった人たちのライブの方が僕にはずっと好ましい。そう思うと、関西を離れるのがつらくなった。くるりは福岡に来てくれるだろうが、来てくれない人のほうがいいライブをやってくれるじゃないか。楽しくって仕方ないライブからの帰り、僕はそんな寂しさと一緒だった。


思い出したことをいくつか追記。
護王神社の屋根にイチョウの葉がつもり、光を受けて輝いていてきれいだった。
mojocoの園部さんは肩掛けをまいてうろうろしていた。
・クリトリック・リスのスギムさんは神聖かまってちゃんとずっとおしゃべりしていた。
くるりのとき、前(ちょうどスロープの上)にいた人はビザルブルースのような気がする。
・ウィスキーの水割りはいい感じに酔っぱらえる。