怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

はい、きんぐ

どういう気まぐれなのか、妻が一緒にハイキングに行くと言い出した。天晴れな心がけなので、甲山森林公園に行って帰りにツマガリのケーキを買ってあげることにする。でもそれは後の楽しみにとっておいて内緒にしておこうと思ったが、さすがに好物のことだけあってすぐに気がついた。こういうところは侮れない。
電車で甲陽園の駅を降り、昼食用にビゴの店でパンを買う。昨日のパンが3つ入り315円で売られている。貧乏性の我々は今日のパンのほかに満腹用として買ったが、あまり売れているようではない。お得感がいまひとつなせいだろうか。それとも土地柄そんなものを買うのは恥ずかしいとか。
大き目の道をだらだらと歩いて登る。前に来たときは闇雲に急坂を登って辛い思いをしたが、妻が一緒なので今回はそうはいかない。途中はり半の跡地を見かける。跡地といっても開発は始まっておらず、昔のままのようだ。無責任な言い方になるが、こういうものは損得抜きで残したい。願わくばうまく保存されますように。
心配していた通り、公園に着く前にややグロッキー気味。自動販売機でジュースを買い、園内を少し散策して軽登山道に入る。登山としてみれば軽いのは確かだが、散歩としてはかなり厳しい。がんばればゴールにたどり着くのは難しくないが、がんばる必要はあるという絶妙なコースだ。途中すれ違った年配の人が後悔している風だったのが印象的だ。
展望台で昼食。妻は景色にはあまり関心がないようだ。パンは、昨日のはやはり味が悪い。これは買うべきではなかった。ただ、今日のはなかなかの味。妻はだいぶ疲れていたようで、帰りたそうにしていたが、私に気を使って湿原や仁川のほうまでついてきてくれた。こっちのコースも楽なようでそこそこしんどく、しかも蛇まで発見するというおまけつき。なんだかんだと3時間ほども歩いてしまった。
帰りはダムから降りる道。豪邸が多いがなかには打ち捨てられた家もある。いろいろ事情があるのだろう。駅に近いあたりで麻布の店があり、妻が楽しそうに見ていた。私は立っているのがつらかったが、妻がいろいろ気を使ってくれたのがわかるから、ここはじっとがまんだ。続いてツマガリ。ここもがまん。客が異常に多い。帰ってから食べたシュークリームは、あの客の多さと値段から考えて、がっかりな味。これならダビンチのほうがずっといい。完全に名前負けではないか。