怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

タイムスリップ

仕事のため朝から出かける。我孫子駅を出ると、道端で市が開かれている。一部はバラックで恒久的に営業している風なお店だ。昔はこういうのもよく見かけたが、最近は減ってきたように思う。
目的地の近くには長崎堂というお菓子やさんがあり、工場からは甘いにおいが流れてくる。なかなか立派なお店でもあり、もしかしたら評判のお菓子屋さんなのかもしれない。
公園には満開の八重桜が咲き誇っている。桜といえばソメイヨシノばかりの昨今、こういう公園は貴重だ。なんとなく矜持を感じる。ついでに大阪市立大学にも寄ってみる。大学の雰囲気というのは独特なものだ。これが私立だともう少ししゃれていて、大学というより学生に阿ったレジャーランドの雰囲気が強くなるが、ここはきちんと大学らしい雰囲気がしている。出身校ではないがそれでもなんとなく懐かしい感じだ。なぜかこの季節に学園祭のようなことをやっているようなので迷い込むが、あまりに寂しい感じで腰が引ける。模擬店なんかも店を出す側がたむろしているだけで、賑わいらしいものがない。一応客側の人間もいないわけではないが、自分がストレンジャーだという感覚が強く、通り過ぎるだけしかできない。何か食べようとは思ったし、たこ焼きや何かが100円とか200円だからいんだけど。
仕方なく大学を出たところにあるローカルというお店でからあげロコモコ丼を食べる。500円。学生街ならではの安さだが、如何せんご飯がパサパサで、お得な感じは全然ない。でも自分が学生のころは味より値段や量が重要だったよなあ、とも思う。あのころ食べていたものを今食べたらどう思うだろう。この店だって、人の少ない土曜日にそこそこ客が来ているようだから決して評判は悪くないはずなのだ。
杉本町から天王寺に行き、古本屋に行く。百魔の上下揃を1400円で見つける。下巻だけ売ってくれるわけもないが、しかし実物を見たのは十数年探してこれが初めてだ。探せばきっとあるはずだ。ただ、まともな古本屋は上下揃わないと店に出さないのだろうが。
歩きつかれたので夜は割りにぐっすりと眠れた。