怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

義務1

運良く仕事が出来、おかげで出発は別行動となった。一応気心は知れている面々ではあるのだが、2時間半顔を突き合わせ続けているのは少々辛い。そんなわけで1時に新大阪駅に向かった。少し余裕を見たつもりがギリギリだったのはご愛嬌。しかし最近そういう事が多いような気がする。自戒すべし。
新横浜で下車し菊名駅に向かう。女子高生のスカートが短いのが目につく。こういうのは地域差があるのだろうか。あるのだろうな。駅の係員は早口でつっけんどんだ。単調な仕事、大勢の客を捌かなければいけない、そんなことはわかっている。しかし私の感覚にはなじまない。もう少し人間のような仕事はできないのだろうか。
一人で車窓の予測のつかない電車に乗っているとそれは旅の感覚だ。もちろん旅行なのだから当然だが、これが数人で、既知の風景を目にしているのではそれは旅ではないのだ。知らない家々、知らない看板、知らない駅名。知らない人々、知らないアナウンス、知らない紙袋、知らない森。少し心細く、でもそれがワクワクする。それが旅の本質だ。
みなとみらい駅(どうしてひらがなを使うのか。センスがない)を降り、こうした複合施設は方向がわかりにくく流石の私も少し自信はなかったが、なんとかホテルにたどりついた。同室は誰だろうと少し不安だったがS氏だったので安心。一番助かる相手だ。幹事さんが気を使ったのか、たまたまか。集合時間まで病気の事など喋って下に降りる。仕事の電話などしているうちにバスが出発、船着場へ向かった。寒い中を乗船、どうやら2階が貸し切りらしい。宴席に関して述べるところはない。ここは食事をするところではないのだなあと感じた程度だ。だがクイズ大会で一等になり豪華賞品を頂けた事はなにより。まあ同じチームの人は半分くらいしか知らないのだが。
下船してホテルに戻ると二次会だそうだ。だが義務ではなく場を提供しているだけということなので遠慮なく部屋に戻り萩原朔太郎猫町」を読む。ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルの海が見える部屋で萩原朔太郎を音読。素晴らしい。二次会なんかに出るよりはるかに贅沢な時間だということがわからないだろうか。同室者らは他の部屋で飲み会らしい。温泉旅館じゃあるまいし、よくやるねえ。