怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

フライング・ハイ

検査の前日という事で朝から特別な食事セットとなった。毎日の食事には特別な思い入れがないつもりだったが、やってみると結構堪える。午前中はなにほどもないと思っていたが、昼食がゼリー飲料というあたりから怪しくなってきた。あっというまに空腹になる。仕方なく間食用のお菓子などを食べるが全然効果がなく、だんだんふらふらしてくる。仕事が忙しい時などは気付かないうちに一食抜いてしまっている事などがあり、そうした経験から高をくくっていたのだが、一食抜くのと丸一日やっているのとでは全然違うということだろう。ただ、栄養不足でふらふらしている感覚も実のところ悪くない。すこし頭がぼんやりとしているのが心地いいのは軽く酔ったのと似ている。こういうときに人は少しハイになれるのかもしれない。
夜、野獣死すべしを見る。途中のリップ・バン・ウィンクルのシーンは良く覚えていたが、それ以外はあまり覚えていなかった事に驚いた。松田優作村川透の映画はほかに遊戯シリーズがあったと思うが、どれも似たような作りで区別がつかない。演技が同じで演出が同じなのだから仕方がないと言ってしまえばそうなのだろうが、今見るとあからさまに向こう受けを狙ったつくりに苦笑するほかない。松田優作がカッコいいのは確かなのだが、それが一回りしたカッコ良さだったはずが、一回り遅れたものに成り果てているのは残念だ。演出さえ違っていればという思いもあるが、それを是としたのも松田優作であったはずだ。