怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

京都のまつり、若人のまつり

ちっちゃいけど学園祭

京都造形芸術大学と言う何をやっているのかわかっているようでよくわからない大学の学園祭に出かける。河原町からバスに乗るのだが、紅葉の季節で三連休とあってバスはたいへんな混みようである。バスだけではなく道も混んでいる。車窓から見たところ、京都市立美術館のルーブル展は行列ができていた。およそ1時間近くかかってようやくたどりついた京都造形芸術大学は、山の中腹にへばりつくように建てられていてなかなかおもしろい外観をしている。なんとなく歩いて山を登ってゆくと渋さ知らズのライブ会場たる講堂にすぐに着いた。案外狭いのね。並んで待っていてもつまらないので模擬店というんですか、学園祭のお店をのぞいてまわる。なぜか手打ち蕎麦をやっている店がある。手でこねてのばして切っている。本格的だ。挽きたてではないが、打ちたてゆがきたて。300円。量は少ないが味はなかなかの代物だ。本職でやってもいいかもしれない。ビールは4時半からというので待つ。やっと4時半になって買おうと思ったら、年齢確認を先にしないといけないらしい。いろいろ厳しいね。学園祭ってそういうものだったっけ。というか、メイド喫茶なるものがあることにも驚いたけど、おじさんがいくと洒落にならないので興味深げに見てるだけ。なんていうか、若いですね。
会場はまさしく講堂、バスケットボールのポートがあったりする。西部講堂よりは広く、2000人くらい入りそうだ。でもそこはやはりよくわからない大学の事、太い木のような柱があったりして独自性を主張している。観客は若者が多く、クアトロやブリッジで見るときと客層は違うようだ。普段も若者は多いが年配の人もそこそこいてあとひげ率と美人率が高い。ような気がしている。
基本的にはいつもどおり。音は悪かったけど、聞いてるうちにだんだん気にならなくなってくる。前方中央やや右で見ていて、ちょうど中央のラインになにかよくわからないスペースが鉄柵で確保されていて、そこにペロさんはじめダンサーの人が進出してくる。ペロさんはいったい幾つなんだろうか。近くで見ても年齢不詳、手や足はすっごくきれいだ。年齢不詳というよりも年齢のない生き物といったほうがいいか。最初は東洋さんの姿が見えずどうしたのかと思っていたら中盤から登場。やはり東洋さんの踊りはひと味違う。キレがある。中央の右か左で迷って右に位置取りしたのは室舘彩さんサイドだから。どうやらファンになっているらしい。室舘さんは青い5分丈のセーターに昔フェアチャイルドのYOUがかぶっていたような白いふわふわの帽子で滅茶苦茶キュート。飛び跳ねながら笑顔で腕を振っていたりする様子はそのへんのアイドルを軽く凌駕している。曲目などはいつになってもわからないいい加減なファンだが、踊りに踊って、関根さんと室舘さんがボーカルを務めるひこーきはしっとりと落ち着いて聞き入って、そして踊って、たっぷり2時間余り。久しぶりに汗だくのライブ。素晴らしい。これでチケット2000円だから京都造形芸術大学の学生の皆さんに感謝しなくちゃいけない。よくわからないとか言ってはいけない
Tシャツを買いたかったけれど、今のはどれもデザインがいまひとつなので断念。いいのを出してくれたら買います。そのためにもまた関西でよろしく。次は11/16があるけど、でも渋さの時間が短そうなのがなんとも。
会場を出るとすぐ模擬店の呼び込みが。このへんでもやっていたとは気付かなかった。でもビールが売ってなさそうなのでさっきのところに下りる。さっきのところではお好み焼き200円を100円に、ビール250円を200円に在庫一掃セールをやっている。非常にうれしい。ビール飲んでお好み焼き食べて、それはともかく、楽しそうな学生さんの姿を見ていられるのが何よりもいい。うんうん。場違いなおじさんなんか気にせずにやってください。
名残を惜しみつつ駐車場のところまでおりてゆくと千葉ナンバーの大型バスが。渋さ知らズの皆さん、お疲れさま。
バスは意外にはやくきて、帰りは渋滞も無くスムーズに三条へ。余韻と京都の夜の雰囲気を楽しもうとここで降りる。三条京阪の上では立命館大学アカペラグループがストリートライブをやっている。正直、上手ではない。でも、自分がやっていた事だって上手ではなかったよな、と思い返したりする。上手かどうかなんてたいしたことではないよ。
ビール2杯に負けそうになりつつ帰宅。