怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

5日目

でも味はやっぱりマクドナルド

プラハとは違いホテルの近所に見るべきものがなさそうなのと、起きる時間がだんだん遅くなってくるために朝の散歩はなし。朝食に行くと、エスプラナーデ同様豪華なアメリカンブレックファストである。ただ、部屋数が多いために当然レストランも広く、ホテルの食事というよりはバイキングに来ている雰囲気になる。
ホテルを出てまずは最寄り駅のOPERAに向かう。3日券を買うつもりだったが、そもそも窓口が無い。ようやくやってきてごそごそし始めているので紙を出して聞いてみたが言葉が通じずどうしていいものかわからないが、ここでは扱っていないのは確かなようだ。仕方なく大きな駅に向かう。デアーク広場駅に行ってみるときちんとした窓口があり何の問題もなく購入。やれやれ。前途多難である。
まずは王宮に行くことにする。モスクワ広場に向かい、バスに乗り換えようと思うがバス乗り場がわからない。さんざんうろうろした末に駅に戻り、何とかバス乗り場案内を見つけるが方角が書いていないので表示されているのがどこかわからない。それでもなんとかたどり着き、やっと乗り込む。前途多難。しかしほどなくバスは出発、三位一体広場に着いた。あまりにも人が居ないので不安になるが、マーチャーシュ教会に入る。人が少ないと思ったらすぐに団体が押し寄せてきてきた。あいにくの曇り空で教会の中は薄暗いのが残念。
外に出て白い展望台のようなところに向かう。入場券は自動販売機で買うらしいが1枚1枚買わなければならないので随分待たされる。
やっと入ると確かに良い眺めで、ドナウ川とその向こう岸が一望できる。絵葉書売りの人が居て声をかけられる。入場料を払ってでもこの中で売ったほうがもうかるのだろうか。
小さな展望台から出ると、もう一つ展望台がある。同じ券で入れるのだろうかと不安だがやってみると問題なし。こちらまで回ってくる人は少ないのだろう、人はあまりいない。
これも出て、さて次はどこに行こう、漁夫の砦はどうだろう、どこだろうと思ってよく見ると実は今までいた展望台がそれらしい。前途多難。横のヒルトンホテルの中庭に遺跡があるらしいので入ってみようとするがよくわからない。外側にそれらしいものがあったのでそれだということにしてあきらめる。
続いて奥の博物館側までバスで行こうとして乗り込むと、続いて乗ってきたのは展望台のチケット売り場で一緒になった足の悪いおじいさんとその家族らしき人々。向こうもまた会いましたねの雰囲気。席を譲って、というほどでもなくすぐに到着。博物館に入るわけにはいかないので景色を見ながら周囲を一周。
このあたりはくさり橋が近くに見えていい。中国人らしい人に写真を頼まれて撮り、こちらも撮ってもらう。随分流暢な英語でうらやましい限り。
博物館の下には遺構があると聞いたのだが、1周してもそれらしいものは見えてこない。妻が怒っているが、ないものは仕方ないのでそのまま三位一体広場に行き、地下鍾乳洞を探すがこれがまたみつからない。場所はこのあたりというのは調べておいたのだが、無くなったのか場所が違うのか。もう少し探してみたかったが妻のご機嫌が悪いので断念。モスクワ広場に戻ることになった。
モスクワ広場からトラムでマルギット島に向かう。大きな公園なのでホットドックくらいはあるだろうからそれを昼食にすることになった。島全体が公園で、平日のせいか人も少なくのんびりできる。スピーカーから音楽が流れるなか噴水が気持ちいい。しかしホットドック屋らしいものは見当たらない。人が少ないから商売にならないのだろうか。一旦島の北端まで行き、そこから南を見ると展望台のようなものがあるので近寄ってみると、展望台のガラスが一部割れている。人気も無い。一応月曜は休みのようだが、他の日もやっているのかどうか怪しいものだ。戻るバスの途中で昔の修道院の遺構をちらりと眺める。
さて昼食は、となると、一旦モスクワ広場に戻ってショッピングセンターで簡単に済ませるか、それとも西駅の有名なマクドナルドに行くか、ということでマクドナルドに行くことに決定。
西駅で降りるとすぐにわかった。たしかに「世界で最も美しいマクドナルド」といわれるだけのことはあり、到底マクドナルドには見えない。中に入っても高い天井とシャンデリアが良い感じだが、しかしカウンターから向こうは普通のマクドナルドである。妻はトルティーヤ、私はビッグマックセット。
ここから徒歩で国会議事堂に向かう。議事堂の横ではなにやら集会をやっているようだ。
チケット売り場に向かい、警備員に聞くと今日は休み、明日もクローズ、水曜に来いという。水曜ならギリギリ間に合うのでほっとする。
そこからイシュトバーン大聖堂に向かう。大聖堂の前で女性に声をかけられ、民族音楽演奏会にこないかという。正直、あまり興味が無いので今日は予定があるし明日はもう帰るから無理、と断る。大聖堂は立派なものだが、同じような教会をいくつも見るとだんだん食傷気味になってくる。観覧は無料だが申し訳ないので数フォリント募金する。奥に行くとイシュトバーンの右手のミイラというものが展示してある。だれかが100フォリント入れると電気がつき、少し良く見える。神聖な存在のはずがこれじゃ見世物だ。
展望台にのぼってみる。途中までエレベーターで上ったがそこから階段になるらしく、苦労して上る。上は眺めがいいが、怖いのであまり外側には行かず、内側の安全なところですごす。帰りにエレベーターを発見、半分がっかりしながら下りる。その後デアーク広場からみやげ物通りに行く。みやげ物には興味が無いので正直言ってついて歩くだけだ。通りをひととおり歩き、中央市場に入る。もう5時の閉店前であまり時間が無く、ざっと見て回るだけ。店じまいが始まってる。出ると雨が降っている。そう長続きすることはないので待っていると、30分ほどで小止みになり、無事出ることが出来た。だがまた降ったり止んだりで、土産物屋に避難しながら歩く。途中寄った店でトラバントのミニカーを発見。買って帰ろうかと思うがこういうところは高いに決まってるので留保。
遅いので西駅のショッピングセンターに行ってみることにする。行ってみるとなかなか大きくて立派な建物だ。文房具屋で鉛筆とホッチキスと鉛筆削りを買う。日本にはない、独特の色使いがいい。飲食店には気に入った店はなく、スーパーでいくつか食品やお土産などを購入。
さて食事は、となって西駅の南にある飲食店を物色。少し脇道に入ったところによさそうな店を発見、入ってみるとこれが当たり。妻はミートパラチンタ、私はグヤーシュ。凄まじい量だが、味はいいし値段も悪くない。SZLOVAK Sorozoという店。全部は食べ切れなかったが妻のご機嫌もよくなった。店の人はあまり観光客に慣れていない風に見えたがそれでも最後は日本語で挨拶してくれた。すごいなあ。
トラムと地下鉄を乗り継いでホテルに戻る。