怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

2日目

朝のカレル橋

これが時差ぼけというものか、疲れていて睡眠不足のはずなのにろくに寝付けず、うつらうつらとしながら朝4時半になった。妻は一応は寝たようだがやはり眼が覚めたので、早朝出かけようかということになった。安全面が少し心配だが、感覚的には問題なさそう。何より、人が少ない時間に観光するのはよいことだ。
明るくなるのを待ってホテルを出て地下鉄のMuzeum駅に向かう。売店で1日券を買い、カレル橋方面に向かう。さすがに朝は人が少ない、とはいうもののぱらぱらといるのはさすがだ。夜明けの空気は気持ちがよく、うっすらとさす日差しもいい感じだ。橋を往復してホテルに戻り、朝食。古いホテルだからコンチネンタルか、と思っていたらそんなことはなく非常に豪華。チーズ、ハム、ソーセージ、ベーコン、パン、シリアル、卵、フルーツ、どれもおいしい。たらふく食べて満たされるとまた観光だ。
まずは王宮に向かい、聖ヴィート大聖堂などを見る。ミュシャのステンドグラスはその他と比べて別格の風格がある。王宮でワッペンの部屋などを見学、黄金の小道に向かう。カフカの家などが並ぶ通りだが、全くの観光地で趣はない。というか、これただのみやげ物屋でしょ。出口だから仕方なく通るだけで、金払うほどのものではないよな。坂をだらだらと降り、旧市街広場へ向かう。どこかで食事をと思ったが、さすがに観光の中心部、どこも高いしごみごみしていて食べる気がしない。客引きも多い。石の鐘の家の横から入って少しいったところに落ち着いたレストランがあり、ポークステーキのセットメニューがあったのでそこに入る。セット240コルナはまずまずかと思っていたらドリンクは60コルナ。中心部よりはましだが、やはり高い。味も悪くは無いが一番おいしかったのはにんじんの千切りが入ったオニオンスープというのはがっかりだ。カードの使用を拒否されたのも痛い。その店の少し西側の小さな売店でコーラのペットボトルを20コルナで買う。乾燥しているせいか、随分喉が渇く。火薬塔に向かい、周囲を一周。別にどおってことはない。途中でゼニアを発見するが歩き疲れた妻は機嫌が悪いので寄ることはできず。値段もそう安いわけでは無いだろうし。
そしてブラックマリアへ移動。色々なものが近くにあるので結局歩くことが多くなり、案外疲れる。
ブックマリアの地上階で券を買い、美しい階段を上って4Fへ。なかなか興味深い展示があるが疲れているのと寝不足のせいで感情が揺れてこない。ただ、2Fだったか、キュービズムの彫刻作品(Otto Gutfreundのドンキホーテなど)は良かった。1Fのカフェにも入りたかったが妻のご機嫌は最悪だったので仕方なく地上階のショップに降りる。ここでもろくに時間をかけられない。疲れているなら休憩してもいいと思うのだが、そうするつもりはないらしい。やれやれ。
その後、シナゴーグの見学に。明日が休みらしいので今日しかない。これも駆け足の観光。スペインシナゴーグは建物がよく、マイゼルシナゴーグは展示品が良かったが、料金ほどの価値はなし。ユダヤ人のがめつさを思い知る。
シナゴーグ近くの土産物屋で店員の兄ちゃんに、インペリアルがどうとかといわれる。意味がわからなかったが、皇室に子供が生まれたことだったのかなとあとで気づく。
妻の希望で国立マリオネット劇場で人形劇の券を買う。8時開演というのは少し遅い、というか眠くて仕方ないのだが、しょうがないのでそれまでに食事をすることになった。妻がまだそんなに空腹ではないというので旧市街広場の少し北にある学校のようなところの地下のカフェテリアで軽く食事しようと思ったら、手持ちのお金が少ないことに気づき、あわてて下ろしに行く。その途中に通ったDONNA PIZZAという店で食べることにする。ピザが125コルナ、ビールが20コルナ。安い。ピザは釜焼きの本格派パリパリ生地で腹にたまらないのがこの際うれしい。少し中心部を外れているせいか、安くてうまいのは何より。それでも日本人客が他にもいるのはどういうことか。
そしてもう一度同じ売店で今度はCAPPYのApple&Pear25コルナ。どうやら日本人の客も多いのか、レジの若い兄ちゃんは「アリガト」と一言。
劇場に7時半過ぎに着くともう結構な客入りで、開演時間にはほぼ満席。言葉がわからないのにこれだけ観光客が来るというのはすごいことだ。
演目はドン・ジョバンニで、なかなか面白いのだが如何せん眠い。半分寝ながら2時間見終わる。最後に人形遣いたちがあいさつしていたのを見て気づいたが、どうやらみなさんチケット係などの雑用もこなしているらしかった。
ホテルに戻り、すぐ就寝。