怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

高雄の旅・5日目

早めに起床し、まず朝食のため外出。少し寝不足にはなるが、観光はどうせ昼までだし飛行機で寝るんだから関係ない。今日は郭家肉燥飯。だいぶ歩くけどそれは大丈夫。
肉燥飯と青菜で簡単に朝食。魯肉飯は結局食べられなかったなと思いつつ店内を見回してたら魯肉のみというメニューが。追加で皿に入れてもらい、平らげる。ここは薄味なのかな。いわゆる角煮よりはだいぶ大人しい。朝にはこのくらいの方がいいんだろう。
来た時とは違う道を通りホテルへ。
風呂で汗だけ流してから2階のレストランへ。
このシングルイン、実は朝晩食事が付いている。台湾人が泊まったらそりゃ食べるんだろうが、僕は好きなものを食べたいからパスしている。しかしまあ一度くらいはということで頼んでみた。持ってきてくれたのはおにぎり2個とポテトサラダとみかん。変な組み合わせなのはともかく、このおにぎりのご飯がカピカピで食べる気がしない。中には肉髯が入ってたみたいだが、それもちょっと。悪いがこっそり残してしまった。
さて荷造りをなんとか終えて、ホテルに荷物を預けてチェックアウト。重い重い荷物をバックヤードに運んでくれた女の子に感謝。
とりあえずは三鳳中街に行ってみる。
月曜日は休みとかいう情報だが、開いてる店もあるかもしれないしその確認。どうせ9時に行くところは他にない。
しかしながら、行ってみるとこれが普通に開いている。もちろん閉まってる店もあるが、7割くらい開いてたら全然大丈夫。ぶらぶら見て歩く。基本的には乾物街のようだが、お土産を揃えるにはよさそうなので観光客は来るだろうな。僕はお茶とあとサムシングエルスが欲しいだけなのでぶらぶら。
富隆行というお店でおばちゃんに声をかけられ、流されるままに高山茶と紅茶を購入。変な店ではないだろうけどちゃんとしたお茶なのかどうか、ちょっと不安。日月潭紅茶ってどれよと聞いたらただ「紅茶」と書いてあるのを指さして、ほんとなのか。観光客お土産物みたいなとこには出入りしないよう心がけてきたので、どうも耐性がない。とはいえ、日本語ペラペラでもなく地元民向けの商売してるように思えなくもないし。安い買い物でもないが諦めと受け入れの境地かなあ。
しかしここでお茶を買ってしまうともうあとはすることがない。ひたすらぶらぶらする。学校を見たり野球場を見つけたりとか。そろそろお昼だし、また小籠包でも食べたいなと思ったが、近場の富錦順小籠湯包が休み。運が悪い。代わりに近くの高雄薏仁大王に入ってみたが、なんだこの不味いの。デザートみたいなのかと思ってたら、ちょい甘の穀物みたいなのが出てきた。申し訳ないけど半分以上残してしまった。当然物足りないので、お昼は食べてなかった牛肉麺にしよう。としたところで気づいたけど、そういやパン買わなきゃ。荷物に入るかどうかわからないけど、でもなんとかしなきゃ。しかし時間は11時、結構忙しい。まあでもとりあえず港園牛肉麺まで歩いて食べる。前回も思ったけど、牛肉麺ってそんなに美味しくない。辛味を入れてなんとか、という程度。初回の嘉義でなんの知識もなく食べた牛肉麺が滅法美味かったのだが。
時間にも追われてるし、残念なくらいかきこんでパン屋に向かう。徒歩でギリギリかなと思わないでもないけど、余裕をもって空港に着くのが信条。タクシーは使わないのも信条だが、今回はやむなくタクシーを拾った。
85元で到着、平日の12時前なので行列もなくすんなり店に入りすんなりトレーに載せ、鳳梨酥も載せ、ついでに何かのパンの試食も。昨日もそうだったが、試食のくせに一切れが大きく食べごたえがある。
手持ちの現金が少ないのでカードで会計、何か言ってたのでうんうんと答えてたらパンを切られた。帰ったら切るんだからいいようなものだけど、切り口から美味しさが逃げそうで心配。
12時すぎに店を出て、徒歩でホテルに戻るにはやはり心配なのでまたタクシーを拾う。なかなか来ないし来たと思ったら客を乗せてたのだが、それがすぐそこで停まって客を降ろした。ラッキー。ホテルに向かう。
105元で到着。あちらもラッキーと思ったのか、100元でいいよと言ってくれた。ありがたい。
ホテルで荷物を出してもらい、追加の荷物などを入れて簡単に荷造り。まあなんとか押し込めた。チャックは閉めきれないけど。
駅へ向かう10分ほどの道のり、荷物が重い。重すぎる。10キロはゆうに超えてるだろう。バッグの持ち手が取れるんじゃないかってくらい重い。
地下鉄で空港へ行く。これで高雄ともサヨナラかと思うと辛い。楽しい旅行だった。数年前、ひとりで欧州を旅したときは美術館を訪ね歩くのにいっぱいいっぱいで、あれは失敗だったと今は思う。もっと何もしないべきだった。何の予定もなかった今度の旅がどれだけ楽しかったか。もちろんラッキーだからというのはあるが、でもぶらぶらするのは楽しいんだ。それが僕の旅行なんだ。
長い通路を歩いてまたセブンイレブンへ。ibonという機械でWi-Fiの返却手続きをするのだが、何か長々とやってる男がいて延々と待たされる。こういうリスクもあるんだな。早めに着いてるから焦らないけど、ギリギリだったら泣きそうになるはず。幸い10分くらいで順番が来た。
前もって手順は把握しておいたので操作は完璧。店員さんが手伝おうとしてくれたのにちゃんとお礼を言わなかったのは、やっぱりちょっと焦ってたのかな。時間はあるのに。
最後に受取の紙をもらって完了。
重い荷物はカートに乗せて、そこからはだいぶ楽になった。
国際線ターミナルでチェックイン。カウンターのお姉さんに「荷物のチャックが開いてるよ」と言われたが閉まらないんだ。でもそういうこと言ってくれてありがとう。
ここでさらに荷物をまとめて、セキュリティを通過。この辺から日本人と遭遇し始める。あいつら鼻につくんだよなあ。まったく。日本人に会いたくない。僕は黙々と列を進む。
出国。浅黒い男たちが列から出されて厳しそうな審査に回されていた。
免税店はほぼ日本価格。日本の空港に比べたら安いかもしれない。お土産が高いのはまあ万国共通か。ひっそりと充電器があったのでありがたく利用。台湾はこんな風に充電スポットがあちこちにあるんだろうか。
定時をやや過ぎて搭乗開始。ケチって席の指定をしなかったのに、前方の窓際だった。それもそのはずで空席が結構あり、僕のとこも3席の真ん中が空きだった。どうりで荷物の重さを見ないわけだ。
そんなわけで狭いピーチも快適。というか、すぐに爆睡してしまったのでなにもわからない。
席は前ですぐ降りれたし荷物も早々に出てきたのだが、携行品申告書を書いてなかったのでタイムロス。バスに乗り遅れたかもしれないし、それが電車の乗り遅れにつながり、帰宅が30分は遅れたような。といっても、珍しく税関がノーチェックだったのはそのマゴマゴのおかげかもしれない。よかったのか悪かったのか。
ともかく、重い荷物にふらふらしながら帰宅。
妻も夕食を作って迎えてくれたのはありがたいが、パンを買ってくるからパスタとかでと言ったのを完全に忘れており、なんと和食。海外から帰ったからといって別に和食を食べたがったりするわけじゃないのが僕なんだけどな。揉めたけど、まあなんとかパンを食べた。
いい香り。これはいい。また機会があったら買って帰ろう。すごく美味しい。たった8切れ、4回しか食べられないのが残念だ。