怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

京都へ。
京都芸術センターで山城知佳子展を見る。メインの「土の人」はかれこれ3度目なので、感想とかそういうものではない。作品としては「肉屋の女」のほうがずっといいと思ってるので、そろそろそちらの上映を期待したいのだが。
むしろ初見の初期作品が興味深かった。「OKINAWA 墓庭クラブ」は特徴ある沖縄の墓地で山城さんが延々と踊り続けるという、音楽こそ一見享楽的とも取れるものだが、ひたすら踊る山城さんの真剣な表情を見れば、そこに死者たちへの弔いと、何者かへの抗議がはっきりと感じられる。その後の山城さんのコアな部分を示している、重要な作品だった。「Girls Riding Horses」もまた土の人に通ずる作品で、馬のちゃちな小道具に跨って延々と腰を振り続ける2人の女。これも墓から始まり、基地や兵器、そして断崖の映像へと流れてゆく。セリフも説明もないが、示しているものははっきりしている。
これが無料というのがうれしい。もう一つ、これもKYOTO EXPERIMENTの一環であるロベルタ・リマ「水の象(かたち)」も。
ぼちぼち歩いて100000トンにたどり着き、店外均一箱にてbiobiopatata「biobiopatata」、矢野顕子「LOVE IS HERE」、Chris Dedrick「Wishes」、No.9「micro-films」、砂原良徳「Subliminal」、リブ!ラフ!「風ヲキッテ進メ!」。全部200円。CDも安くなっちまったもんだ。
店内のレコードはこれも200円の棚ばかり漁って、GIRLFRENDO「SURPRISE!SURPRISE! IT'S GIRLFRENDO」、
安全地帯「安全地帯2」、シャネルズ「Heart & Soul」。しかしGIRLFRENDOのは500円だったようで当ては外れたが、まあ適正価格ではある。
安レコードを時々漁ってるけど、時々処分しないといけないよなあ。CDと違ってレコードはかさばるし。まあCDもかさばるけど。
ここから北上してゆくつもりだったけど、時間的にはもう限界なので東へ進み、京都国立近代美術館へ。東山魁夷展をやっているけど僕の目当ては「バウハウスへの応答」展。バウハウスのことはよく知らないんだけど、まあ知らないから見にいくわけだ。
17時前くらいだったかと思うが、夜間入館に該するらしくたったの210円で入れた。これはラッキー。しかも東山魁夷展の第2会場も見れるらしい。いいんだか悪いんだか。せっかくなのでもちろん東山魁夷も見るわけだけど、ほんとどこに褒めるポイントがあるのかわからない。たまにちょっと足を止める作品がある程度で、あとはヘボそのものに見える。それがこんなに客を集めてるわけだから、俺の目はさぞかし節穴なんだろう。
で、肝心のバウハウスだが、これがよくわからない。さすが節穴。まあ一度や二度では無理なので、徐々に理解を深めていこう。
少し遅くなったが電車で帰宅、夕食。