怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

バス以外は手配完了。まあ一応行く気にはなってる。しかしこれだけ暑いとほんとに連日行動できるのかと、それが心配。
壊れかけのテープレコーダーズ「SILENT SUNRISE」が到着。ほんとうはお店で買いたいし、もっと言えばライブ会場で買いたいし、duesのイベントで買いたい。けれども、通販。仕方ないけれども残念だ。
渾身の力を込め、人生を賭けたアルバムが安っぽい段ボールで送られてくるなんて、悪夢じゃないか。僕はそう思う。
そのアルバムは、当然パソコンで聞くべきじゃない。CDプレイヤーで、スピーカーで聞かなきゃいけない。僕がなんとかクリアできてるのはそこくらいだ。
ジャケットは前作に引き続き壊れかけのザラっとし佇まいをよく捉えているが、デザインはその雰囲気を加工して違ったところに落ち着かせている。その理由はアンプのスイッチを入れプレイボタンを押すとわかってくる。前作「broken world & pray the rock'n roll」は、壊れかけのライブで体感することのできる巨大な熱の塊を小さなプラスチックの板に圧縮したものだった。それは過去の3枚のアルバムでは成しえなかった、ひとつの到達点だった。ライブバンドの魅力をスタジオ録音で示すのは難しい。それに成功したのが4枚目のアルバムだった。この5枚目は同じことをやろうとはしてない。あれが到達点であるならば、壊れかけは違う到達点を必要としていた。その兆しはレコ発ライブの時点ですでに見えていた。go toを始めとする新曲群はライブの熱量とは違ったものを模索しているように見えた。小森さんがやろうとしていたことは、2年後のこのアルバムで明らかになる。壊れかけはライブバンドに留まらない。その先へゆく。それが壊れかけの次の地点だった。
ライブを何度も何度も体験している僕ではなく、ライブは一度しか見てなかったり試聴から入るひとにはむしろこのアルバムの方が向いているかもしれない。アルバムを聞きこむにはまだ時間が必要だが、とりあえず聞きどころになるのがライブではあまり披露していない「virgin insanity」というのが象徴的だと思う。